奈良公園の背に覆う春日原生林、その背後の高原域、田原の里の石仏さん達。
奈良市内、白毫寺脇を山手に向かって走る県道80号線で10分程も駆け上がると、そこは鄙びた別世界・・・・、棚田や茶畑の広がる里山、「田原の里」
県道をしばらく進むと右手に小さな駐在所の見える集落が茗荷の在所、駐在所脇から旧道に入り直ぐの辻を左手奥に行けば旧阿弥陀寺境内を利用したゲートボール場があり、その奥、潅木林を背にして石造物が一列に並べられて居る。
興味の持ち方なのか?ここでは何と言っても、中央辺りに並べられた二基の一石六体地蔵が目を惹く。
向かって右側には、三角頭の駒形一石六体地蔵、左手には横長自然石に刻まれた一石六体地蔵・・・・・同じ場所に一石六体地蔵が並立する景色も珍しく、ひょっとしたら此処だけかも??
高さ約80Cm、幅73Cmの駒形石の中央に横長の切通し彫り下げ横一列の六体地蔵を半肉彫りで刻み出す。
一体々々、個々の蓮座の上に立ち、像高28cm、風化摩耗のせいか像容も定かでは無いが・・・、室町中期の造立だとか??
もう一基の六体地蔵・・・・
高さ約50cm足らず、幅約80cm、像高27cm・・・・・安土桃山期の天正銘が確認されて居る。
ちょっと妙な、頂部に出べその様な無法塔?を持つ六字名号碑、総高1.2m、室町中期の大永二年(1522)の銘を持つ。
撮影2012.2.12
それより、ゲートボールされている傍らでの撮影お疲れさんです~
しかし、まるでつんつるてんの様な気もしたけどね。