前回紹介、広芝橋磨崖仏と同じく国津地区に有る磨崖の地蔵さん。
県道693号線を南下する事約5分、国津小学校を越え、「くにつふるさと館」前で右折、下り坂を下りきると県道694号、そのT字路右脇崖の粗い花崗岩に地蔵磨崖仏が刻まれています。
高さ3m足らずの垂直岩壁上部に高さ約60cmの舟形を彫り、中に像高50cm足らずの地蔵立像を刻み出す。
特徴の有る丸顔で錫杖・宝珠の定型地蔵、線彫り蓮弁の上に立つようですが、摩耗風化のため殆ど肉眼では見えません。
どうしたのか?尊顔正面の鼻先が欠けてちょっと泣きっ面・・・・・その像容から室町後期の造立だと考えられています。
一方左手下方の岩に方形を落とし、なかに併立する五輪塔の陽刻が有り、江戸初期、寛文八年(1668)銘が確認されて居る。
撮影2012.3.7