明日香村岡の地にあるので岡寺の呼び名があるが、法名は竜蓋寺と云い奈良時代天智天皇の勅願により開かれた名刹で、西国三十三箇所観音霊場、第七番札所として名高い。
本尊の如意輪観音は白鳳時代の丈六塑像として珍しく、日本三大仏にもあげられており、仏教美術としての価値も高い。
仁王門を入って直、受付脇には地蔵磨崖石仏がある。
岩肌に舟形光背をを彫りくぼめ、錫杖を持つ像高80cmの立像を浮き彫りにしている。
大永四年(1524)、室町中期の年号が有る。
本堂脇から奥の院の山手に入っていくと、仏足石や不動石仏、弥勒石仏などが点々と置かれている。
奥の院には正面に石組みされた洞窟があってその奥には江戸時代の真新しく見える弥勒菩薩石仏が祀られている。
撮影2006.12.23