
津軽半島付け根、鰺ヶ沢街付近を走っていて思わず目に留まった寺で見かけた板碑と地蔵石仏。
青森県日本海側を秋田県能代まで海岸線沿いに走る五能線、その陸奥赤石駅を起点に内陸へ延びる県道190号線を少し走ると正面に簡素な山門が見え、斜面の高台に何とも懐かしい茅葺き方形屋根を持つ小さな本堂が有り、思わず寄り道。
寺の名は松源寺、この地にはかって「赤石館」と言う城館が有り、館址に松源庵という庵が建てられ、現在の松源寺となったと言われている。
日本海を望む高台の境内片隅にコンクリートの基台を造って風変わりな三基の板碑が並び立てられて居る。
自然石の中央、蓮弁に乗る二重月輪の中に種字を刻み、上部には屋根状のものを置き、最下部には四列に区切った「偈」?を刻む。
高さ約共に1m足らず、詳細は不明ですが南北朝期の造立だと言われて居ます。
傍らに在った地蔵石仏と墓碑。
津軽では、生々しい涎掛けや巾着帽を着けない民俗臭のない石造物を見かけるのは初めてで何故か新鮮・・・・。
撮影2012.9.20