東北道、白河ICを越え、もう一つ先の矢吹IC近くにも磨崖三十三観音石仏がある。
ICより4号線で北へ3km、県道55号線に乗り換え隈戸川を渡る手前、左側によく目立つ案内板が有り、その通り新興住宅を越えると歴史公園としてきれいに整備された空き地に出る。
目指す磨崖石仏はここから暫く散策道を下った隈戸川の川岸に続く凝灰岩の岩崖に一体一体舟形龕を設えた中に刻み出されて居る。
川岸もよく整備された散策道に成っており、何不自由なく拝観できるが大雨の後は散策道も水の中に成ってしまうそうです。
高い崖に一列に並んだ西国三十三ケ所観音。
結構肉厚に刻み出しては居ますが、ローカル色の強い江戸時代の蓮台の上に立ち、像高約60cm。
高さ10mにも及ぶ崖が約50m程も続き 西国三十三観音を始め、薬師如来や阿弥陀如来なども刻まれ・・・・
都合三十七体も有って小さいながらもちょっと壮観。
西国三十三観音霊場巡りがこの東北の地に広がった江戸時代中期以後の造立。
小像ながらも丁寧に彫られていて、本場畿内のミニ観音霊場の石仏には決して退けを取らない。
ただ如何ともし難いのは凝灰岩という石質の為、浅い時間でも決して保存は良くない。
撮影2012.9.25