ちょっと前に紹介の信貴山より尾根伝いに北へ約8km、竜田川の枝流、鳴川渓谷最奥に建つ「千光寺」の石塔。
千光寺は660年頃、役行者(役小角)が草堂を築き、白鳳12年(684)天武天皇の勅命により本堂が建立されたと言われる修験道の霊場。
境内には修験道行者が使う大きな金剛杖がモニュメントとして立っていた。
役行者が大峰山を開く前に修行していたことから「元山上」とも呼ばれる千光寺。
参道には多くの・・・・、勿論「役の行者」の現代石仏が並べられている。
本堂後方には一見五輪塔かと見紛うばかりの宝塔。
脇の五輪塔と比べれば確かに違いは分かるが・・・これに近い五輪塔も当麻墓地で見掛けた様な・・・・・
相輪でなく宝珠を置いた、珍しい形状で、高さ133cm、鎌倉前期の造立つだと考えられている。
一方その横手には十三重石塔
掲示板には創建「藤原時代」と成っているが、それは千光寺創建の間違い・・・・誰が見ても鎌倉時代後期の特徴を持っている。
総高4.17m、屋根の軒反りは力強く、軒裏に一重の垂木型を作り出し、塔身には金剛界四仏の種子を刻んでいる。
共に平群町の文化財に指定されて居る。
撮影2012.11.21