今回の韓国の旅でどうしても見ておきたかった磨崖石仏です。
プサンからソウル行きのKTXで約2時間余り、ティアンアザンで在来線のムグファン号に乗り換え約30分、イエッサン駅前からタクシーを拾って約30分、何とかソサン伽耶山渓谷沿い、磨崖石仏の在る麓にたどり着きました。
KTRプザン駅を朝7時に出発、この磨崖石仏の前に立った時はもう11時を過ぎていて、やっとたどり着いたんだという思いが強く、その石仏の素晴らしさと共に感激も一入、無宗教の僕も思わず手を合わせ暫くは、ぼうっと眺めるよりは無かった。
渓谷を良く整備された橋や石段で10分程登りつめて行くと・・・
こんな石積みがあちこちに・・・韓国の仏址では良く見かけるが名前は知らない。
登りつめた狭い台地には案内所を兼ねたお堂のような建物・・、勿論仏様は祀られているのだろうが近世になってから建てられたものだろう??
帰途に写したので逆方向だが、この門を潜ってしばらく斜面を登ると・・・
やがて対面することになるこの釈迦三尊磨崖石仏
中尊の釈迦如来は像高2.8m装飾された大きな円光光背を背負って中肉彫りで刻まれて居る。
上部には大きな岩が庇のようにせり出しこの磨崖三尊仏像を風化を防いでいるのか?百済の後期(6世紀半ば)の像立が信じ難い保存の良さです。
韓国の歴史や地理は良く知らないのですが此処は、忠清南道瑞山市、伽耶山を流れ落ちる賢渓谷、百済の都、プヨから中国への玄関口泰山半島の道筋に当たるとか??
とにかく中尊の口元をゆがめてはにかむ様に微笑む童顔がなんとも印象的で流麗な衣装や、精緻な光背にも目を見張る。
脇侍も見事な彫り出しで、向かって右手、菩薩半跏像は像高約1.7m
向かって左手菩薩立像は約1.7m・・・、共に静かな微笑を称えている。
現存する韓国の仏像の中で最も美しい微笑を持つと言われ、「百済の微笑」と讃えられるのも納得のいく石仏です。
韓国国宝第84号に指定されているが、申し訳程度の低い柵はあるものの真近に近寄れ、別に監視人が居るわけでもなく、その上拝観料を取るでもなく・・・。
そんな、大らかさの有る韓国の懐深さを感じる。
撮影2011.9.28
これから連続アップになると思います
楽しみにしています
韓国の磨崖仏って
どれも大変なところに
ありそうな気がしますが
気の迷いかな…(^ ^;
やはりどこかしら
日本の磨崖仏とは
印象が異なりますね
百済の微笑・・・納得です。
半眼は見慣れていますが、この中尊はお目々パッチリですね~
よく見ると光背に小さな仏様が三体彫られていますね。
私は最近やっと大和から範囲を広げつつあるところですので
ペンさんの行動力には脱帽です・・・
韓国シリーズ楽しみにしていますよ~。
ロープを使わないと登れないような岩山の上にあったりしますが、それがなんとも素晴らしくって・・・。
女房はもう次回は一人で行ってくれとのたまっています。
ちょっと難儀です。
この磨崖はまだまだラクチン・・・。
でも出遭ったときは感動物でしたよ。
拝観料も要らなきゃ、監視人もなし、おまけに手で触れたってお咎めなしです。
このマガイは6~7世紀の作造、我が日本では飛鳥時代に入ったか入らない頃です。
そんな時代のものがこうして残っていることに不思議ささえ感じます。
山中のこういう場所だから残っていたのかも?
向こうは戦乱が激しく平地では中々古いものは残らないようです。
本とかで見ていますが、こんなきれいな写真、それも、多方向からたくさんというのは初めてです。ゾクゾクして寒気を感じるほどの仏様ですね。この10年も見たい見たいと思いつつ果たせていません。ホストさんの行動力にも敬服です。
南原の西のやつは、ほとんど日本では紹介されていないと思います。楽しみにしています。
ここまだだったんですね??、もう素晴らしいの一言に尽きます。
国宝とは言え日本のように観光地化してる訳でもなく、本当に感激で涙があふれるほどでした。
南原のも素晴らしかったですよ。
カッパウィもいい・・・またまた見たいものがいっぱい増えて困って居ます。
何とかハングル勉強し始めました。