大和郡山市、矢田丘陵東部山裾の大和民俗公園内に移築された茅葺き民家。
民家エリアの一番入口に近い一画に建つとてもワイドな、まるで長屋門を思わせる様な茅葺き屋根を持つ民家。
桁行18メートル、梁間7メートル、屋根は切妻造茅葺で下屋は浅い庇の本瓦葺と成っています。
この民家は元、高市郡高取町上土佐に有り、昭和51年この地に解体移設されたもの。
建築年代は確定されていませんが、江戸中期1700年代前期の建築と考えられて居ます。
往時、旧高取城大手へ通じる道の北側に屋敷を構え、代々、屋号を「伊勢屋」と称し、藩の公用伝馬の役を務めるかたわら、酒、醤油の販売を営み、大年寄も兼務していた。
昭和49年、臼井家住宅として国の重要文化財に指定されている。
撮影2013.6.29