愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

都祁吐山(つげはやま) 極楽寺地蔵堂の石仏

2013年07月29日 | 石仏:奈良

先日茅葺き民家で紹介した、吐山「極楽寺」境内の地蔵堂に祀られて居る石仏さん達。

鄙びた景観が色濃く残る国道369号線、室生方面へ向かう「外の橋」交差を過ぎ、吐山地域に入って直ぐ、右手山の斜面を背に、程良く古びたお堂が見え、その隣に懷かしい風情の吹き晒し土間、簡素な覆い屋を掛けた地蔵堂が有る。

この寺は高野山真言宗の古刹らしいのですが現在廃寺と成って居て、もちろん無住・・・・程良く寂れた佇まいは、もの好きの目をいやがおうにも癒してくれます。

むき出し土間そのまま、中央に方形基礎石に載る地蔵菩薩立像・・・向かって右手前方には庚申の青面金剛石仏。

ぐるっと取り巻くように赤い涎掛けを掛けた小石仏等が数多く置かれて居る。

中央に立つ地蔵石仏は、安山岩の舟形光背を持ち、蓮台に立つ定形地蔵立像。

総高約120cm、像高約80cmと中型で、蓮弁は図案化が進んだ室町後期の様式を良く表して居ます。

左光背面には「庚申待一結衆・・・・」、右光背面には、「永禄3年(1560)庚申」の文字が見え、この地蔵は庚申待の主尊として室町後期に造立されたものです。

片や右手の青面金剛像は高さ約1m足らずの舟形石に像高約60cm、足元に図案化の進んだ三猿を配して居る。

ローカル色豊かな素朴な彫りが、親しみやすい青面金剛に成って居ます。

撮影2011.7.16



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (たいしん)
2013-07-29 07:55:37
今の若い人はお裁縫しない人が多いんで
この涎掛けも見られなくなる時が来るような気がします・・・
返信する
Unknown (ぺん)
2013-07-29 08:24:54
おはよう、今朝は真夏の雨空、朝の散歩はパス。
>今の若い人はお裁縫しない人が多いんで・・
そういえばそんな気もlしますね・・・
ちょっと邪魔な赤いよだれかけも貴重な画像になるかもですね。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。