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生駒の谷あいを流れる、竜田川に沿って走る国道168号線の平群町の山間に真言宗醍醐派・鳴川山「千光寺」と言う役の行者を開祖とする古刹がある。
その千光寺の参道沿いに鳴川が谷川となって流れ、道沿いに鳴川集落が点在している。
この集落の公民館の下の谷間に清滝と称する滝が落ちていて鳴川集落の勧請場にもなっている。
滝の左脇の巨岩に八尺地蔵と呼ばれる地蔵磨崖石仏が岩肌に浮き彫りされているのが解る。
しかし残念な事に殆ど苔蒸していて非常に解りにくい状態になっているが、文字通り2m50cm以上もある大きなもので鎌倉中期の造立だと言われています。
この谷間は、木立も深く巨岩がおりかさなっていて昼なお暗き状態となっています。
しかし付近は磨崖石仏が何体も在って、まさしく石仏好きにはたまらない場所ですがもっと光を、もっとヒカリをといった按配でした。
滝つぼの少し上手右側の巨岩には貝吹き地蔵と言う表示板の2体の地蔵磨崖石仏、方形の彫りくぼみの中にそれぞれ5~60cmの地蔵立像を半肉彫りにしている。
左手正面の岩には舟形光背を掘りくぼめた中に半肉彫りの地蔵立像が2体、上部の地蔵は小さくてやさしい顔の地蔵さんでした。
谷川に架かる、鉄製の橋を越えた上部の巨岩には横長の方形の中に厚肉彫りの五智如来、像高約30cm
1箇所にこれだけかたまっていると堪能してしまう。
撮影2006.8.27