天理市南西端、遠田集落から少し離れた明専寺墓地脇に立つ地蔵石仏。
先日の海知より南に約1km、この地域に多い溜池の畔に建つ明専寺。
明専寺は嘗て柳本飛行場建設の為、墓地共々この地に強制移転されたそうですが、その飛行場は未完成のまま終戦を迎えた。
どうりでこの寺はとんでも無い田圃の真ん中にポツンと建っていて、ちょっと不思議だった。
地蔵石仏は舟形六体地蔵を従える様・・、その中央に立つ総高135cm、二重蓮台の上に立つ地蔵立像。
像高85cm、円頭光蓮台を一石で削り出し、右手錫杖左手宝珠の定形丸彫り地蔵立像。
像側面に室町初期の永享3年5月の銘が確認されている。
優しく慈悲深く優しそうな尊顔だが、白いコケが邪魔をして良く見えない。
撮影2012.7.28