春日の原生林を行く柳生街道滝坂道は休憩所の建物があるこの広場で誰もが休憩を取っている。
この先道は三方に分かれていて左の道と真ん中の道の間にこの首切り地蔵が立っている。
この休憩所には幹周り5m以上もあると思われる春日の巨杉も立っていて、マイナスイオンに包まれてゆったり出来る場所です。
ここは、奈良奥山ドライブウエー、高円山コースの終点駐車場からも近く、ハイカーばかりでなく若いカップルがサンダル履きで訪れているのにも出くわしたりする。
首切り地蔵と呼ばれる石仏は、ほぼ等身大の大きさがあり首の下には横に裂け目が入っていてその昔、剣豪荒木又右衛門が試し斬りしたという話が語りつたえられている。
首なし地蔵はどの地方にいってもよく耳にする、石仏では首の部分が一番細い部分になり、一番力のかかる場所で、その傷部分に水分が入り氷結するなど寒暖の差ために首の部分が切れることになるようです。
もちろん荒木又右衛門が試し切りをした話など誰も信じないが、この道を通って柳生まで歩いたことは確かなようでちょっと夢の有る話です。
苔むしてたたずむ地蔵石仏には真新しい赤い涎掛けがよく似合っていた。
撮影2005.9 :2008.6.7