宇陀市にあっても遥かに遠い市内最東端、峠を越えればそこは東吉野村、そんな人里離れた山間過疎集落岩端、そのまた山中にこんな磨崖の石仏さん。
<この写真のみ、2010.4.18の撮影>
春、四月山深い谷川沿いの集落は一気に花に包まれ、まるで桃源郷・・・
県道31号線が集落をそれて大きく迂回、一谷峠を越えるが、集落の中心地はまだその奥に有る。
在所辻に流れ出す谷川沿いに遡る事約15分、鬱蒼とした杉林の中、濃い緑の苔生した土饅頭のような石が飛び出し、その正面に小さな石仏が刻まれています。
まさかこんな山中に石仏が有るとは・・・・、一昔前はこの傍を古道が通っていたと言うが現在それを察するには程遠い。
地元では歯痛地蔵の名で呼ばれ、石仏の前にはそれなりの供台が有り、信仰のあとも見えます。
石仏は蓮台に立つ像高30cmばかりの両手で宝珠を持ったお地蔵さんの様です。
昼尚暗い谷川沿いの杉林の中、自然に帰る日もそんなに遠い事ではないかも知れません。
撮影2011.7.17
日没後、薄暗さが増すなか時間切れ寸前で出会う事が出来ました。
撮影して帰るころには辺りは暗闇・・・
この辺りも磨崖仏の少ない所ですので貴重な磨崖さんですね。
僕ならさっさと回れ右・・・・・・。
たいちゃんの強い思いには勝てません。
あの辺り確かに磨崖さんは少ないですよね。