愛しきものたち

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東大阪市四条町 出合(であい)地蔵石仏/空川(からかわ)地蔵石仏

2013年09月24日 | 石仏:大阪

東大阪市の東方、生駒山系山裾高台に有る旧四条村、混入った家並の中に建つ地蔵堂に安置されて居る石仏さん。

旧四条村は東高野街道から分岐、生駒山系を超え鳴川千光寺へと向かう旧道沿いの村、石仏は旧村在所道の辻に建つ立派な地蔵堂に安置されて居る。

御堂の正面には木製格子戸、戸は開けられますが・・・、供台や飾り御簾の奥に安置され、全容を確認することは出来ません。

元は峠道の出合いと呼ばれる場所の岩壁に刻まれていた磨崖仏、砕石の際に切り取り現在の場所に移設したものらしい。

高さ幅共に約60cmの方形を彫り沈めた中、蓮台に立つ像高約50Cm強の双尊仏。

共に尊顔は目鼻立ちも不明なほど風化摩耗が進んでいますが、向かって右に来迎印弥陀立像、左には定形地蔵立像。

この手の石仏としては、なかなか大きくて立派なものです・・・・・・蓮座やその像容から南北朝末期の造立と考えられています。

 一方、直ぐ南側に有る安養寺を過ぎ、右折して100mも進むと右手にも立派な地蔵堂、ここは鍵締、おまけに板張り花頭窓、更に布御簾や真っ赤な涎掛け・・・・おかげでこんな写真しか撮れません。

しょうが無いので詳しくはこちらから・・・・・、大阪の場合は殆どの石仏が、こんな風に厳重に管理されています。

それは都会の世知辛さ故なのかも・・・・・。

撮影2012.2.21