序でにと、昨日の上笠間磨崖仏から笠間川沿いに下ること約10分足らず、下笠間の磨崖仏にも再びお目に掛かって来た。
やっぱり、三脚なしの横着もんでは、何度撮っても碌な写真は撮れないけれど・・・
昨日の上笠間より笠間川沿いに県道を車で南下すること5~6分、右手に新しく出来た橋が見える。
前回来た時には確か建設中だった磨崖仏専用の参道橋、この奥の鬱蒼とした緑の中、苔生した大岩壁に刻まれて居る。
木陰は深く、おまけに風化が進んでいるのと岩盤を這う地衣類のため、像容もあまり定かではない。
笠間川に面した切り立つ断崖に高さ2m足らずの二重円光背を彫り沈め、二重蓮華坐に立つ像高163Cmの阿弥陀如来を中肉彫りで刻み出す。
阿弥陀如来は来迎印を持つ立像で頭光には放射光を線彫り、穏やかな面相を一際引き立たせて居る。
光背脇には永仁二年(1294)の銘が確認され鎌倉後期の造立。
往古、この石仏の前には古刹が建って居たと言う・・・・。
撮影2012.1.7