愛しきものたち

石仏、民家街並み、勧請縄、棚田景観、寺社、旧跡などが中心です。

旧島ヶ原村 西念寺の石仏

2013年09月22日 | 石仏:三重

 

旧島ヶ原村の名古刹「正月堂」の直ぐ近く、天台真盛宗「島王山西念寺」境内に立つ阿弥陀石仏。

西念寺は簡素な山門奥に大きく聳える三重県最大のカヤの木が有る事でもよく知られて居る。 

カヤの巨木越しに見える本堂、その向かって左手、鐘楼脇に一人独立して立って居る。

総高124Cm、舟形光背を背に蓮台に立つ、右手Okサインの来迎印阿弥陀如来立像を中肉彫りで刻み出して居る。

顔や体躯に朱い地衣類が纏わり着き見づらくなって居ますが、中々ふくよかで穏やかな面相です。

一見すると頭上の肉髻( にっけい)が目に入らない程低いため、地蔵かと見紛う。

大和系石工の手に依るものか?切れ長でキツネ目を持ち、左には室町後期の永禄7年(1564)の銘が確認出来る。

また、本堂に向かって左手、寺墓入口には六体地蔵と、中央に一回り大きい迎え地蔵??。

青竹で作った六本蝋燭台と和紙で行灯の様にした御供台・・・・、この様な形のものは初めてです。

撮影2012.2.16