愛しきものたち

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湖南市 善水寺不動磨崖石仏/他

2011年11月13日 | 石仏:滋賀

湖南市の岩根山(十二坊)の中腹にある善水寺は和銅年間(708~715)元明天皇勅命により鎮護国家の道場として草創された名古刹。

国宝の本堂や多くの国宝仏を保有する隠れ寺としても知られている。

駐車場に車を停めて本堂わきの参道をブラブラ下っていくと眼下に観音堂が見え、その奥の大岩に小さな不動明王が刻まれている。

高さ5m、幅7~8mにも及ぶほどの大岩のずっと上部、見上げなければ見えないような位置に申し訳程度の不動明王立像が刻まれている。

これ以上の撮影ポイントも無くこうして仰ぎ見た写真しか手に入れることは難しいが・・・、像高約50cm一応憤怒相はしているものの、どこかマスコット人形のように見えない事もない。

像の右に銘があり文亀3年(1503)室町中期の像立だとか。

折り返し今来た参道を左手に少し登れば簡素な地蔵堂が在りその脇にも小さな磨崖の地蔵さん。

正面が丸みを帯びた三角頭の自然石の中央を深く舟形こ彫り沈め蓮台に立つ通常型地蔵菩薩を刻み出している。

像高約60cm、これと云って特徴の無い単純な彫り、コケ類の付着や劣化もあり像容はイマイチ良く解らない。

参道脇多分工事で掘り出されたで有ろう無数の小石仏が打ち捨てられたように置かれていた。

撮影2011.6.19