雲冠寺(うんかんじ)跡から鏡山山頂方面に向かい、途中「稚児ヶ谷地蔵 」の有る案内板通りに尾根道下って行くとちょうど地蔵磨崖の有る岩の上方で道は途絶える。
前方は道無き急斜面、その下方に有る大岩の廻りこんだ前面に石仏が刻まれているという・・・。
急斜面を転び落ちないように慎重に降りていくと・・・
今にも崩れ落ちそうな大岩、もっと上部の尾根道沿いから滑落してきて此処でとどまったものだろうか??(こんな急斜面の途中に山道があったとは考え難いが・・)
下方側から見る巨岩は今にもすべり落ちそうな危うさ・・・。高さ約5m、幅約3mと云ったところ・・・
その中央下部にここでもあの将棋の駒のような・・・・、此処では深い彫りく窪みを造り、蓮弁に立つ地蔵菩薩立像を半肉彫りで刻み出している。
全高約1m、像高60cmばかり、この地蔵は前記の地蔵より像容は優れている。
銘など探して見たが肉眼の範囲では見つけられなかった。
この近く湖南市の少菩提寺跡の閻魔石仏も同じような五角形に刻まれていてその特異性が際立っているが、他では見かけないのでその関連性が気に掛かる。
撮影2011.10.26