去る2月10日は近畿地方が何年か振りの大雪。
朝の内はそうでも無かった雪は僕がこの旧能登川町の伊庭に付く頃には激しく降りだし、野山をモノクロ-ムの世界に変えて居た。
雪中勧請縄を目にして見たいと思っていた僕にとっては絶好のコンデションだったが車での移動は大変きわまるものでした。
伊庭の地は安土城の東側に連なる田園地帯で琵琶湖野湖岸近くにある。
伊庭の地の大浜神社が鎮座する前、道路上に背の高いポールを立て、道路またいでこの一つ目小僧の勧請縄が渡されている。
雪の中の勧請縄はモノクロームの世界でいかにも厳かで神々しく見える。
縄の中央に大きな竹の輪をつくり、輪の中にドーマンの印のように格子を渡し、杉かヒノキのような常緑樹の小枝を飾り、輪の上には三本の御幣を立てている。
両脇には小縄を吊り下げ、これにも小枝と幣を付け造形的にも美しい。
また大浜神社境内には、仁王堂の茅葺きのお堂があって雪中で佇む姿がいかにも幻想的で素晴らしい景観でした。
撮影2008.2.10