Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

あの日の町の光景

2005-01-09 | 生活
有名な街道筋を車を走らせて、助手席に乗せた固定カメラから窓外の光景を流すTV番組があった。解説もナレーションも字幕もなく、車内の音が映像と共に伝えられる。制作費が掛からない。通常番組終了後の深夜に、第二放送が流していたように記憶している。車窓の風景を写すだけの趣向ならば決して珍しくないのだが、すべてがリアルタイムで基本的に編集されていない。つまり街道の一般道を走り通すのに二時間ほど必要となる。見かけたような交差点で信号待ちをしている情景を、寝る前に前触れもなく観ると気になってしまう。その場所が分かるまで目が釘付けになる。

予告も再放送も殆んどなかったが、ある日ドイツワイン街道B271の光景を画面に見つけてしまった。自分の生活地域の街道が映ると、少しの特徴も絶対見逃さない。殆んど自分が運転席にいるような錯覚のうちに、車は我が家の前を通り過ぎていった。近所の顔見知りやもしかすると自分自身が知らぬ間に撮影されているのではないかと、季節や時刻を沿道の飾り付けなどから推測する。道路工事や沿道の建設の進み具合で撮影の時期が結構詳しく分かる。普段は無意識のうちにやり過ごしている事が全て入力されているのに気が付く。

本日、風は終日強かったが暖かく、一時間ほどだがワイン畑の中を歩く事が出来た。風が視界を開けて、ラインの平野を隔ててハイデルベルク城が40キロ先に見える。今年はアイスヴァインの収穫はなさそうだ。暦からすると氷点下になってもあまり長くは続かないだろう。久しぶりに身体を動かしたので、寝不足も祟ってPCの前でついコクリコクリとしてしまう。

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