中欧の冬は、高度千メートルから二千メートルにかけて雲が懸かる事が多い。これは雪雲で、摂氏プラス3度以下になると雪がちらつく。その雲を通り越して上に出ると多くは蒼い空が現れる。11月から2月にかけてはこのようにして雪が降り、晴天の場合は全てが凍りつく。しかし今年は暖冬で、本日も高度二千メートルを越えてやっと零下と中央スイスのスキー場も暖かく依然雪不足のようだ。今年は2月7日が薔薇の月曜日なのでカーニバルとなり、通常それ以降は雪は降っても厳寒とはなりにくい。今まで地面がそれほど冷えていないので雪が降っても比較的早く消えると思われる。
この時期に航空機を利用すると、その雲を突き抜けて上空から厚い雲海を眺める事になる。17時30分頃には南西の空は、アーベントロートに染まる。大西洋上空は未だ明るい。高度一万メートルから俯瞰する中欧は平面的にコンパクトで、その多様性と高密度を今更ながら想う。今年こそ厳しくはないが、それでもある種の緊張感無しには冬を乗り越せない。そのための秩序だった生活と倹約精神が文化の密度のなかで継続した発展を可能とした。近隣諸国との切磋琢磨同様に今後は近隣文化圏との緊張関係が、動的な明日をもたらす事だろう。モルゲンロートに染まる南東の空を三億の人々が待ち受ける。
この時期に航空機を利用すると、その雲を突き抜けて上空から厚い雲海を眺める事になる。17時30分頃には南西の空は、アーベントロートに染まる。大西洋上空は未だ明るい。高度一万メートルから俯瞰する中欧は平面的にコンパクトで、その多様性と高密度を今更ながら想う。今年こそ厳しくはないが、それでもある種の緊張感無しには冬を乗り越せない。そのための秩序だった生活と倹約精神が文化の密度のなかで継続した発展を可能とした。近隣諸国との切磋琢磨同様に今後は近隣文化圏との緊張関係が、動的な明日をもたらす事だろう。モルゲンロートに染まる南東の空を三億の人々が待ち受ける。
こちらの幼さがくっきりと浮き出るような・・・。いやはや、更新たのしみにしています。