Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

解きほぐす冷えたもの

2018-03-04 | 生活
寒さの峠を越えた。ラディオでも夜中の冷えはエクストリームと伝えていたが、暖房を入れておいても冷えた。特に感じるのはベットに入るときで、籠り部屋の暖房が入っていてもベットは冷えていた。そこで温まるまでの時間が掛かる。まるで日本の北国にいるようだ。中世の欧州の生活の図を見ていると使用人が先にベットの中に火を通して温めてくれているようだが、あれは室内暖房が効いていなかったからだと思う。勿論暖炉などはあったからその意味では今と変わらない。さぞかし小氷河期は寒かったのだろう。

ベットに入っても暫くは温まらないので新しいタブレットを見るにしても布団に潜り込んで見る。こんなことはこちらに住むようになってから初めてだ。ワイン街道では雪のうっすらと積もった時に零下13度を経験した。あの時はブランケットを掛けたかもしれない。考えられる違いは低温が長めに続いていて室内でも日向と日陰の物質の温度が異なることだろう。

そこで氷を登ってから初めてパン屋に出かけて一っ走りしてきた。陽射しの無い朝は放射冷却でなくても寒い。準備体操をして走り出しても寒いのでどうしても足取りが速くなる。残っていた日陰以外は雪は殆どなくなり、驚くことに山道がからからに乾いている。これも珍しい。また近所で火事でも起こらなければよいと心配になる。

寒さのお陰で台所の流しが詰まった。こちらで詰まらせたのは初めてだ。考えてみればこの数か月は流れが悪かった。だから薬品を投入していたが、高価な薬品なのでけちけちとしか使っていなかった。そこに寒さが来て昨夜のフランスで買ってきた烏賊を使ってのスパゲティのオイルとみそが穴を閉じてしまったようだ。こうなると薬を後付けで撒いても、幾ら水量を増やしての水圧を掛けても、ゴムのポコポコのまねをして瓶で圧を掛けても駄目だ。完全に止まっている。薬とポコポコを購入することを考えながら、何時か水漏れで締め直したことのあるネズミ返しの手前部分を外してみることにした。なぜならば、注入したお湯でネズミ返しの部分は熱くなっていなかったからだ。つまり詰まっているのはその手前であることが明らかだ。

そこでその前に貯めこんだお湯を除去しなければいけない。これには以前購入してあまり出番の無いゴムの吸入装置が役に立った。流石に便器ならば使いたくないが流しならば問題ない。これを使うと一気に吸い込むので小気味が良い。バケツ二杯分を直ぐに処理した。それでも吸い込み口から下の水は吸い込めないので、そのバケツを下において肝心のパイプの接合部を緩めた。水が少し出て来るが処理に困るほどではなかった。流石にヘドロ状のものがフェルトの様になっているが、洗濯機よりもマシな雰囲気で、それほど酷い仕事にはならなかった。事務仕事の片手間でやれるぐらいだ。その先も外して、その先には最後のネズミ返しがあるだけなので、これで通る筈だ。

そもそもネズミ返し自体が、手が届く範囲で詰めてしまう事で工事の必要なところで詰まらないようにする目的もあって、そこでシカネーンが形成されている。つまり詰まる所が設定されていて、今回確認すると高さもそのコントロールのための弁も用意されていた。そこが流れていれば良しとなっている。つまりその部分まで水が溜まっているので薬剤を効果させるのはそこから先のネズミ返しの後までになる。これが充分でなかった。来週にでも新たに薬剤を購入してけちらずに洗浄したい。仕事をしながら様子を見ながら二時間ほど時間を要した。

ネットを見ているとミュンヘンの夏のオペラフェストの配券がまだ終わっていないらしい。二年ほど前に「南極」の初演の入場券がなかなか決まらないので電話した時「今オペラフェストの配券でてんてこ舞いだから」との言い訳を聞いて、結局上部の端の最前列を都合してくれたのを思い出す。可成り尽力しているようだが、配券だけでも大変だろうが更に全世界に直接発送するとなると大変なんだろう。そこまでしてもやる大きな価値があるらしい。その状況を垣間見ると一日並ぶことぐらいは仕方ないと改めて思う。なによりも遠方から出かけるとなると旅行の段取りだけでも大変だ。私の様にお勉強に時間と手間を掛ける人は少ないとは思うのだが、飛行機や宿までを考えると時間に余裕が無いと厳しいだろうなと思う。



参照:
活用した吸い口の付いたホース 2017-06-18 | テクニック
英国製の高価な買い物 2016-10-03 | 生活
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