橋本屋吉次郎電子日誌

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日本百名城を振り返る

2017-11-18 | お城巡り(日本100名城)

日本百名城スタンプラリーを振り返って、思い出にのこっている城をいくつかあげてみます。


登城がたいへんだった・・・鳥取城
鳥取城は鳥取市の中心部にある平山城です。
しかし、それは近世に造られた部分であり、これとは別に中世の山城が背後の久松山山頂にあるのです。



この山道がきつかったですね。


熊が出るような本格的山道で、登って降りてくると脚の感覚がなくなるくらい疲れてしまいました。
これだけ堅固な場所に建てられていると、秀吉が兵糧攻めにしたことも頷けます。


石垣がすばらしい・・・中城城
台風の通り道になりやすい沖縄ですから、曲線を描いている石垣がよく見られます。

青い空をバックにした白い石灰岩はとても美しく感じます。

とりわけ、中城城には石のアーチまであります。

小高い丘の上にあるこの城は、ラピュタかとおもうほど神秘的な魅力があります。

次点:熊本城
高石垣を有する城はいくつもありますが、扇の勾配と呼ばれるこの曲線美は唯一無比なものでしょうね。


広い・・・江戸城
「江戸城って皇居じゃないの?」とよく聞かれます。
たしかに、西の丸に宮殿と宮内庁庁舎が、吹き上げ庭園に御所が置かれていますが、、江戸城の中心部である本丸・二ノ丸と三ノ丸の跡は皇居東御苑として開放されています。
ですから、天守閣跡も

桜田門も残されており、見所は多々あります。

江戸幕府の要の城ですから、大きさは特別で、周囲を走ると5kmのジョギングコースになるほどです。
しかし、これは内堀のまわりであって、外堀の周囲となるとこの何倍になることか・・・
そこで、私は電動アシスト自転車を借りて、まわりました。

名案でしたが、さすがに8月の炎天下では、やっぱり辛かったです。


攻略が難しいだろうと思われる・・・七尾城
「自分が武将となってが攻めるならばどう攻略するだろうか」という観点で城を眺めるのは楽しいものです。
私もつねづね、これを考えて楽しんでいますが、一番攻略が難しいいと思えるのが七尾城でした。


七尾の由来となった七つの尾根の中に高石垣(まだ積み上げる技術が低かったので三段になっている)をもったいくつかの郭からなる山城です。
かの上杉謙信でも、なかなか攻め落とすことが出来ず、凋落をもって内部分裂を起こし、ようやく手に入れることが出来たほどです。

次点:郡山城,熊本城
毛利氏の本拠地、郡山城はとにかく巨大な山城です。
急峻な地形のため正攻法で攻めるのはたいへんですし、といって兵糧攻めにするにも取り囲むのがたいへんな大きさでした。

平山城では熊本城が最強でしょうね。
なにしろ、扇の勾配の高石が気に加えて、通常の城の天守閣クラスの櫓が何本も連立しています。

西南戦争の際も持ちこたえたことで、証明されています。


城下町がすばらしい・・・松山城


近世の城では、城下に家臣だけでなく、領民も住まわせることによって、城下町が形成されました。
この城下町を見て歩くのもお城めぐりの楽しみの一つです。
日本の大都市の中には城下町から発展したものがたくさんあります。
なかでも、いまだに城下町の様相を残しつつ発展しているのは松山市ではないでしょうか。
市の中心部にお椀を伏せたような丘がありその上にある城は、いろいろな角度から見ることができます。
ぐるりと囲むように市電が走っており、通勤通学はもちろん買い物、飲食はては温泉まで行けてしまうのは魅力です。
瀬戸内にあるので気候温暖であるのもうらやましいです。

次点:岩国城
錦帯橋はもちろん、歴史を感じるレトロな建物も多く、時間をかけてゆっくりまわってみたい町です。


鳥瞰がすばらしい・・・五稜郭
山城にしろ平山城にしろ、城は下から眺めることが多いですね。
逆に高いところから見下ろしてみたいと思ったことはありませんか。
そうすれば縄張りの全容も見えて面白いと思うのですが・・・
これは出来そうでなかなか出来ません。
城を見下ろすような場所があれば、格好の攻撃拠点になってしまうのでそんなところは存在してはいけないのです。
また、城跡は文化財でもあるので許可なくドローンを飛ばすことも許されません。
そんな中で唯一、絶好の角度で城跡を見下ろすことが着るのが五稜郭です。

なんと、隣に見学用の五稜郭タワーがあるのですから。


遊覧船からの眺めがすばらしい・・・松江城
逆に低い位置から眺めることが出来るのが松江城です。

松江城は、内堀だけでなく外堀もほとんど綺麗に残されています。
堀が当時のまま現存する城下町は全国でも珍しく、この堀を小舟でめぐる「堀川めぐり」がおこなわれています。


おいしかった・・・島原城
日本百名城スタンプラリーに参加するということは、全国を旅するということであり、見知らぬ食べ物との出会いもあります。印象に残っている美味しいものはいろいろありますが、中でも島原城入口脇にある姫松屋本店で食べた具雑煮は忘れられません。

名のとおり具だくさんで、シロナ,かまぼこ3種類,アナゴ,ごぼう,卵焼き,シイタケ,凍豆腐,れんこん,鶏肉,餅、春菊の計13種類も入っていました。
さらに、鰹&昆布の上品な出汁で、アッサリながらも、コクのある一品です。

次点:宇和島城
桑折長屋門横にある一心の鯛めし定食も良かったですね。


取れたての鯛をヅケにして玉子ご飯に乗っけるのだから、もうサイコーですね。


もっと評価が高くても良いのでは?・・・松山城(伊予国)
2015(平成27)年、松江城が国宝に指定されました。
しかし、国宝になってもよい城はまだまだあるとおもいます。
そのひとつが松山城です。
松山城は加藤嘉明が1602(慶長7)年から25年にわたって作り上げた(完成前に会津藩に転封となる)ので、近世城郭の完成形であると言って良いかと思います。
天守が見えても、まっすぐ進むわけにはいかず、ときには背を向け、いくつもの意匠を変えた門をくぐらねばなりません。
小さいながらも現存天守であり、他の三つの角に櫓を配する連立式で、重厚さを感じます。
現存建築物も多く、もっと高い評価があってもよいかと思うのです。




復元天守だが美しい・・・岡山城
日本にはたくさんの城がありますが、現存天守は12城のみです。
したがって、これ以外の天守はすべて再建されたものです。
再建と言っても、少なくとも外観は以前の通りに復元したものを復元天守とよび、天守がかつて存在したことは確かで、元の場所に構造問わず再建された天守のうち、史料不足により規模や意匠に推定の部分があるものを復興天守とよびます。

岡山城天守は1945(昭和20)年の岡山空襲で焼失してしまいました。
1964昭和39)年、再建が始まりましたが、当時は消防法の関係で高層の木造建築物が許されず鉄筋コンクリート製となっていますが、外観は消失前のものとほぼ忠実に作られています。


別名、鵜城といわれる由来となった黒漆塗の下見板の雰囲気が良く復元されていて、美しいです。


結局のところ日本一・・・姫路城
一番をあげるとなると、やっぱり姫路城ですね。
百名城登城したわけですから、もっと渋い答えを出したいところですが、悔しいけど姫路城を押さざるを得ません。


大きく美しい天守閣は有名ですが、それだけではありません。
松山城の項で説明した、近世城郭の完成形がこの城にもあてはまります。
そして、櫓、門、塀、石垣といった建築物も多く残っており、かつ立派なものばかりです。

コメント (2)
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