日常での日常的なこと

　　朝は寒かった。太陽がいつものように昇ってくる。日が当たってまぶしい。気温はだいぶ上がって、これは、まだごく普通の秋で、私も秋の普通の格好で歩くことになる。ただ、スーパのプラの買い物籠をぶら下げているのが、ちょっとおかしい。
　　いつものコースを歩いていると、すぐに車椅子を押している方が目に入る。外に出ていた方と知り合いなのか、立ち止まってしばらく話しをしている。そうすると、ゆっくり歩いている私であるが、その車椅子を押している方と、それに乗っている方とに、接近することになる。ちょうど、話しが終わったころ、私と、車椅子の方とが並ぼうとしていて、しばらくして私のほうが先を行った。これも、まー普通である。少し、早足であったけど。
　　そのときに、雉、キジ、鳥のキジが、ばさばさと大きな音とたてて飛び立った。この辺りには、キジはいる。昔はもっと広くいたはずだが、ずいぶんと森やら、林やら、木立に囲まれた屋敷などがなくなっているからか、昔と変わらない数のキジがいて、ときどきびっくりするときもある。
　　このキジが飛び立ったときに、そのときは後ろに位置していた、車椅子の、押している方、が、少し驚いたような声をあげて、「キジかしらねー」とか、車椅子に座っている方に話したように聞こえた。半分は、驚きもあって、もう半分は、冷静に話そうとしているようにも思える。すると、椅子に座っている方が、「キジを取ろうとしているのかねー」、と聞き返すように話したようであったが、まーその辺は、私も詳しくは忘れてしまった。だんだん、距離は離れていくが、最後は「早く家に帰りましょう」というようなことを話されていたように思える。

　　病院に長いこといっていると、あるい程度の症状に応じた病人の形というかスタイルに出会う。大部分は、まったく普通。しかし大きなところだと、色々な診察科があって、ベッドに寝たきりのまま運ばれる方も見るし、点滴で車椅子という方は、これはざらである。で、大体、この方は、しばらくすれば直るということも、まー素人なりにわかってくる。問題は、やはりお年寄りの方で、これで、さらに看護師さんではなくて、ご家族の方が車を押している姿を見ると、少し、こちらも、これは大変だという感じになる。
　　何度もそうゆう姿を見ている。家から通われているのか、いらないことも想像する。さらに、どうも、まだ若そうな方が、一人で、その車椅子を押している姿を見ると、これはなぜか、非常に複雑な気持ちになる。若いから、大丈夫なのかも知れない。もう、それが日常になっていて、ご本人は、何とも思われていないのかも知れない。その辺りまでが、想像の限界だが、これは無論違うであろう。病気で苦しまれている方も大変であるが、その介護に当たられている方のご苦労が、ときどき思い出される。
　　そういえば、ついこの間、病院で順番を間違えたが、正しい順番の方も、車椅子に乗られた方で、ご家族と思われる方が一人で、介護に当たられていたが、どうも、何事もないように振舞われていた。しかし、やはりそれ以上のことはわからない。

　　朝に、細い細い月を見た。金星も明るいのでよく見えた。水星も、太陽系の第一惑星の、水星も、そばにいるらしいが、それはまったく気が付かなかった。

　　
　　イチョウの木。銀杏を思い出すが、この辺りで見るものに、それはない。



　　まだ、青青としている。かなり背が高く、これを見るといつもひっくり返りそうになる。少し前のもの。



　　このイチョウは、そばに寄ると少し葉が黄色くなっているのがわかる。これはきのうもの。そういえば去年の今頃もこれを出した。

07年11月07日のホームズ彗星

　　2007年11月07日、午後の8時過ぎの、ホームズ彗星（17P/Holmes）の写真です。




　　午後8時06分54秒ぐらい、誤差は多少あります、東北の星空です。

　　夜の7時過ぎには、もうペルセウス座も高く、あとはいい条件を待ちます。
　　8時ころ、もう十分暗く、なるべく早く済ませるため、撮影開始。
　　ISO360、露光時間20秒。サイズはオリジナルファイルの縮小のみ。
　　ペルセウス座（Per）、さんかく座（Tri）、カシオペア座（Cas）などが写って
　　います。

　　ホームズ彗星は、矢印の交点。　
　　まわりの恒星に比べて、少しぼんやりしているのがわかります。





　　午後8時10分17秒くらいの、ホームズ彗星の拡大写真です。

　　彗星は、ほぼ画面中央の、ぼんやりしたもの。
　　まわりの恒星も、かなりぼんやりしていますが、これは
　　オリジナルファイルに近いもので、明るさを強調して、
　　彗星のぼんやりした感じを出しています。

　　星がなぜ点状に写らないのか、それはすでに出した、11月02日の
　　ホームズ彗星の写真に、答えはありました。　　　　

ワンちゃんは知っている

　　朝の天気、快晴。風は弱く穏やか。アメダスの外気温7℃、外に出たが、かなり寒い。ゴミ捨て場までが長い。室温14℃、これはまーまー。

　　きのう夜、久しぶりに、ホームズ彗星（17P/Holmes）を見る。移動している。肉眼で見えるが、少し暗くなってきたようだ。朝に、細い月と金星。朝焼けはなし。

　　犬は最近吠えない、など思っていたら、ときどき道から、犬の鳴き声がする。これは吠えている。散歩の途中だろうが、人を見つけると吠えているようで、ご主人様に怒られている。
　　歩くコースにも、2匹のワンちゃんがいて、こちらが今日の様子はどうかなと、歩きつつ窺うが、ほぼ同時にワンちゃんも何か怪しい、胡散臭いものを感じるらしく、こちらを向く。まーそれで、おしまいで。吠えはしない。

　　それで、きのうである。一人目のワンちゃんの様子を見ようという気がなかった、というか忘れた。で、二人目のワンちゃんがいるところに差し掛かる。今日の彼か、彼女は、かなりの自由度を持っていて、なぜか1mくらいのところまで接近して来た。ある種の紐は長く、そばに飼い主の方もおられて、もともと嬉しかったのだろう。ぐるぐる回っていたら、私がそばにいたという感じか。今から、もしかしたら、散歩にでも行くのかも知れない。
　　このワンちゃんも、普段は眠そうにしている。それで、私は様子を窺うが、向こうも一応は頭をもたげて薄目を開けてチラリとやる。すぐにまたごろんと横になる。まことに静かで、落ち着いている。ワンちゃんは何でも知っている。それにしても、利口としか言えない。
　　普通、人は、そこにじっとしているということが出来ない。せいぜい30分くらい、よくて1時間あるところにじっとしていることは出来るが、我慢の限界が来ていて、立ったり、どこかへ移動したり、水を飲んだり、お菓子を食べたり、TVを見たりする。修行が足りない気がする。
　　その点、ワンちゃんは、ほぼ一日をじっとしている。散歩の時間くらいしか動くこともない。よく出来ているワンちゃんは吠えもしない。さらに、人よりも利口という態度をとる。まったく、よく出来た生き物。ネコちゃんは、さらに一枚上かも、とも思う。