光年・千年

纏わりつくが、纏まらないおはなし、日記ふう。

日常での日常的なこと

2007-11-08 18:53:54 | 散策
  朝は寒かった。太陽がいつものように昇ってくる。日が当たってまぶしい。気温はだいぶ上がって、これは、まだごく普通の秋で、私も秋の普通の格好で歩くことになる。ただ、スーパのプラの買い物籠をぶら下げているのが、ちょっとおかしい。
  いつものコースを歩いていると、すぐに車椅子を押している方が目に入る。外に出ていた方と知り合いなのか、立ち止まってしばらく話しをしている。そうすると、ゆっくり歩いている私であるが、その車椅子を押している方と、それに乗っている方とに、接近することになる。ちょうど、話しが終わったころ、私と、車椅子の方とが並ぼうとしていて、しばらくして私のほうが先を行った。これも、まー普通である。少し、早足であったけど。
  そのときに、雉、キジ、鳥のキジが、ばさばさと大きな音とたてて飛び立った。この辺りには、キジはいる。昔はもっと広くいたはずだが、ずいぶんと森やら、林やら、木立に囲まれた屋敷などがなくなっているからか、昔と変わらない数のキジがいて、ときどきびっくりするときもある。
  このキジが飛び立ったときに、そのときは後ろに位置していた、車椅子の、押している方、が、少し驚いたような声をあげて、「キジかしらねー」とか、車椅子に座っている方に話したように聞こえた。半分は、驚きもあって、もう半分は、冷静に話そうとしているようにも思える。すると、椅子に座っている方が、「キジを取ろうとしているのかねー」、と聞き返すように話したようであったが、まーその辺は、私も詳しくは忘れてしまった。だんだん、距離は離れていくが、最後は「早く家に帰りましょう」というようなことを話されていたように思える。

  病院に長いこといっていると、あるい程度の症状に応じた病人の形というかスタイルに出会う。大部分は、まったく普通。しかし大きなところだと、色々な診察科があって、ベッドに寝たきりのまま運ばれる方も見るし、点滴で車椅子という方は、これはざらである。で、大体、この方は、しばらくすれば直るということも、まー素人なりにわかってくる。問題は、やはりお年寄りの方で、これで、さらに看護師さんではなくて、ご家族の方が車を押している姿を見ると、少し、こちらも、これは大変だという感じになる。
  何度もそうゆう姿を見ている。家から通われているのか、いらないことも想像する。さらに、どうも、まだ若そうな方が、一人で、その車椅子を押している姿を見ると、これはなぜか、非常に複雑な気持ちになる。若いから、大丈夫なのかも知れない。もう、それが日常になっていて、ご本人は、何とも思われていないのかも知れない。その辺りまでが、想像の限界だが、これは無論違うであろう。病気で苦しまれている方も大変であるが、その介護に当たられている方のご苦労が、ときどき思い出される。
  そういえば、ついこの間、病院で順番を間違えたが、正しい順番の方も、車椅子に乗られた方で、ご家族と思われる方が一人で、介護に当たられていたが、どうも、何事もないように振舞われていた。しかし、やはりそれ以上のことはわからない。

  朝に、細い細い月を見た。金星も明るいのでよく見えた。水星も、太陽系の第一惑星の、水星も、そばにいるらしいが、それはまったく気が付かなかった。

  
  イチョウの木。銀杏を思い出すが、この辺りで見るものに、それはない。



  まだ、青青としている。かなり背が高く、これを見るといつもひっくり返りそうになる。少し前のもの。



  このイチョウは、そばに寄ると少し葉が黄色くなっているのがわかる。これはきのうもの。そういえば去年の今頃もこれを出した。

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