11月20日月曜日室温12℃
せせらぎ公園の散歩道。
狭いのでサイドバイサイドでは歩けない。
ふと下を見ると紅葉した楓の大きな葉が落ちていた。
腰をかがめて拾っていると、少し前をいくカミさんから声がかかった。
「こっちのほうが赤いわよ」
さすがカミさん。
ふりかえりもせず、気配だけでGGがなにをしているのか察してしまう。
なるほど二枚目のほうが赤さが深い。
なんとも言えない晩秋の趣を一枚の葉に感じてしまう。
裏返すと葉脈が透けててはっきりと見える。
まだしっとりとして生きているようだ。
川沿いに立ち並ぶケヤキの錆び色の葉はかさかさに乾いている。
にぎるとこなごなにくずれてしまう。
それはそれでうつりかわる季節のはかなさを――。
ものみな枯れて寂寥としていく季節感をつたえてくる。
掘りごたつで仕事をしている。
二枚の葉を黒いコピー機の上にのせた。
晩秋の風情を堀コタツでたのしんているとつまがJAZZをかけてくれた。
「ニューヨークの秋」「枯れ葉」。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら
●角川のbookwalkerーにも載っています。
今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
皆さんの応援でがんばっています。
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ふと下を見ると紅葉した楓の大きな葉が落ちていた。
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裏返すと葉脈が透けててはっきりと見える。
まだしっとりとして生きているようだ。
川沿いに立ち並ぶケヤキの錆び色の葉はかさかさに乾いている。
にぎるとこなごなにくずれてしまう。
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ものみな枯れて寂寥としていく季節感をつたえてくる。
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わたしも枯れ葉が好きです。銀杏やもみじの葉を拾っては、本のページの間にはさんでいます。