「 5. 地方自治」 「 6. ソビエト連邦との秘密協定問題」
「 7. 北方ジャーナル事件」 「 8. 選択的夫婦別姓制度」
少し先へ進みたいので、「 5. 地方自治」を省略し次へいきます。
〈 6. ソビエト連邦との秘密協定問題 〉
- ・1967 ( 昭和42 ) 年、五十嵐は旭川市長時に、本来日本では所属未定地であるはずの、サハリン州ユジノサハリンスク市と旭川市を姉妹都市にした。
- ・ソ連崩壊後のクレムリン秘密文書公開により、1975 ( 昭和50 ) 年の五十嵐の北海道知事選挙出馬時には、社会党の北海道本部長(当時)の関田伸男からソ連大使館への最大1億5千万円の秘密の選挙資金援助の要請があった(資金援助が実際に行われたかは不明)などのソ連との秘密交渉が明らかにされた。
当時の日本共産党は宮本委員長がチェコスロバキアへ侵攻したソ連を強く批判したこともあり、対立状態にありました。秘密文書の真偽について深入りは避けますが、社会党が共産党に代わり、ソ連と親密な関係にあったことをこの文書が教えてくれます。事実だとすれば、1億5千万円の秘密選挙資金援助の要請をし、五十嵐氏は何をしようとしていたのでしょう。
次の「 7. 北方ジャーナル事件」も、中身には深入りしません。氏がどのような人物であったのかを知る一つの資料として紹介します。『北方ジャーナル』は、昭和47年(1972)に札幌で誕生した月刊雑誌です。いわゆる地元政経誌のジャンルに分類される媒体ですが、生活者の視点と取材を重視する編集方針だと言い、現在も存在しています。『ウィキペディア』の説明は簡単です。
〈 7. 北方ジャーナル事件 〉
- ・1979 ( 昭和54 ) 年の北海道知事選挙に、五十嵐が立候補した時『北方ジャーナル』に中傷記事を書かれそうになった。
・同誌の出版前に、「差し止めを」裁判所に申請し認められた。事件は「表現の自由」をめぐる判例として著名である。
簡単な説明ですが、別途調べますと詳しい情報がありましたので紹介します。
「元旭川市長の被告は、昭和54年の北海道知事選挙に立候補を予定していたが、原告(出版社)の発行する雑誌『北方ジャーナル』が、2月23日に発売を予定していた4月号に、「ある権力主義者の誘惑」というタイトルの記事があり、記事の全体にわたって被告の名誉を毀損する記載があることを知った。」
「具体的には、被告について〈 嘘と、ハッタリと、カンニングの巧みな少年 〉〈 言葉の魔術者であり、インチキ製品を叩き売っている(政治的な)大道ヤシ 〉〈 ゴキブリ共 〉などと書かれ、さらに被告の私事についても触れ、結論としては被告が北海道知事として相応しくないという記述がされていた。」
五十嵐氏は地裁、高裁、最高裁と争いを続け、最終的に勝訴しました。裁判の内容が目的でなく、『北方ジャーナル』の記事が氏の一面を語っていることを紹介するだけですから、最後の項目へ進みます。
〈 8. 選択的夫婦別姓制度 〉
『ウィキペディア』の説明は、さらに簡単です。
・五十嵐は、選択的夫婦別姓制度導入に賛同。
私を含め保守の人々は、日本の家族制度を崩壊させるとして反対していますが、反日左翼の人間は個人の権利と自由を優先しますから、「夫婦別性」に賛成します。「goo事務局のコメント」を意識した訳ではありませんが、以上五十嵐官房長官に関する情報をざっと紹介しました。
結論として言えるのは、氏のような主義主張の持ち主なら、NHK解説委員の安達氏が語る通り「村山談話の陰の立役者」に相応しいということです。次回は、もう一人の立役者野坂浩賢氏に関する情報を紹介します。