ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫氏の意見紹介 - 8 ( 敗戦後の日本と米国のグローバリスト勢力 )

2023-07-12 22:05:43 | 徒然の記

 伊藤貫氏の関連動画41篇のうち一編の紹介が終わり、残りは40篇です。このペースで行きますと、7月一杯はかかる気がします。それでも、「ねこ庭」で全部紹介したいという意欲は薄れません。理由は次の通りです。

 ・自己中心的な姿勢が禍し、視聴者には伊藤氏の印象が良くありませんが、氏が提起していることは現在の日本にとって、重要案件ばかりである。

 ・伊藤氏関連の動画が41篇もあるということは、氏の意見がネット社会で重要視されていることになる。

 ・馬渕氏の意見に共鳴していましたが、現在は氏に対し、前回紹介したコメント4を入れた方と同じ気持になっている。

  「先生方は、日本をどういう国にされたいのですか。それがはっきりしないと、何を話されても無駄です。」

 ・残りの40篇を確認すれば、戦後の日本が先送りしてきた重要案件について、解決の糸口が発見できるのではないか。

 理由は以上ですが、〈 戦後の日本が先送りしてきた重要案件 〉とは、言うまでもなく次の2つです。

  1. 亡国の「日本国憲法」を、戦後77年経ってもなぜ改正できないのか

  2. 皇室崩壊の要因となった「11宮家の皇籍離脱」を、戦後77年経ってもなぜ元に戻せないのか

 この2つは日本の土台となる重要案件で、何度も「ねこ庭」で取り上げてきましたが、一向に進まない難題です。

  「日本国憲法」のお陰で、日本は今だに自分の国を守る軍の再建ができず、自衛隊という曖昧な組織でごまかしているため、愛国心という国の背骨を失ってしまいました。自分の国に誇りを持てなくし、ご先祖を批判し軽蔑する思想は、この憲法から生まれています。国民を分断する亡国の憲法を、77年間も持ち続ける国は、世界には日本以外にありません。

  敗戦直後に「11宮家の皇籍離脱」が行われたことによって、安定的皇位継承が困難となり、皇室崩壊の原因となる「女性宮家」、「女系天皇」の議論が左翼系の学者・政治家・マスコミによって喧伝されるようになっています。

 知識人と言われる人間なら誰でも知っていますが、この2つを実施したのは、敗戦後の日本を占領統治していたGHQです。彼らの最大の目的は、「未来永劫にわたる日本の弱体化」で、日本政府に実行を命令した人物名も分かっています。マッカーサー軍民政府にいた、民生局長ホイットニー准将です。

 現在日本を揺るがせている2つの問題は、伊藤貫氏と馬渕氏が他人事のように解説している、米国のグローバリストと深い関係があります。イラク戦争の時アメリカは、イラクが大量破壊兵器 ( 国際法で禁止されている生物化学兵器、もしくは核兵器  )を隠し持っていると言う理由で、全面戦争を仕掛けました。

 結果として、イラクには大量破壊兵器はありませんでしたが、米国は自国の主導する裁判でサダム・フセイン大統領を有罪とし、絞首刑にしました。77年前の日本が、そっくり同じことをされています。「大東亜戦争の責任は、すべて日本の軍国主義者にある。」と言う理由で、7人の政府指導者を「A級戦犯」と断罪し、絞首刑にしました。 

 日本を恐れ、憎み、危険視したアメリカのグローバリストが、戦後の日本処理に関わっていたことを示す証拠の一つが、今回紹介した馬渕氏の発言です。

 馬渕氏・誰が脅かしているかというと、それはユダヤ勢力がしているんです。

 伊藤氏・いや、僕はそう思わない。
 
 馬渕氏・それは、日本に原爆を落としたのは誰かと考えれば、彼らなんですよ。
 
 伊藤氏・いやそれは、そんなことは。
 
 馬渕氏・彼らにとって、日本を脅かさなくてならない理由は何かと言うと、自分たちが犯した犯罪を世界が批判すると困るので・・
 
 広島と長崎に原爆を投下させた人物として、トルーマン大統領の名前が知られていますが、アメリカ政界を牛耳っていたのはユダヤ・グローバリスト勢力でした。多くの人が知っている事実ですが、はっきり口にする勇気があったのは馬渕氏だけでした。
 
 しかし今回動画を見て残念に思ったのは、米国のグローバリスト勢力が敗戦後にした悪辣な行為を、氏がもっと具体的に語らないところにありました。

 「イラク戦争をやったのは、もちろんイスラエルロビーですよ。ネオコンとイスラエルロビーです。」

 田中氏に矛盾を指摘された時、伊藤氏は即座にイスラエルロビーの力を認めながら、敗戦後の日本で彼らのしたことについては喋りません。米国在住の知識人ですから、氏は知らないのでなく、言えないのです。

    コメント3 ・・アメリカに住んでいる人が本当のことを言えるのカナ。

 前のシリーズで、コメント3 を紹介した理由がここにあります。言いたい放題を言う姿勢を見せながら、肝心の問題に触れない伊藤氏に不快感と違和感が消せない私です。伊藤氏に比べると勇気のある馬渕氏ですが、それでも米国との間にある未解決の案件と、現在の日本がどうすべきかの具体策については、伊藤氏に似ただんまりです。

  コメント4・・馬渕先生、伊藤先生、最高レベルの識者方々の事実確認論議ですが、日本国民への啓蒙という観点からは、何を目的としての議論であるのか分かりません。先生方は、日本をどういう国にされたいのですか。それがはっきりしないと、何を話されても無駄です。

 馬渕氏に敬意を払いながらも、隔靴掻痒、もどかしく歯痒い思いをしている気持にピッタリでしたので、コメント4を紹介しました。

 テーマを外れた横道になりますが、最高レベルの識者とほめられている両氏が、肝心な問題点に関しその知識を披露していない事実を、次回は報告いたします。息子たちにも役立つのでないかと、少しも楽しくありませんが、期待しながらシリーズを進めたいと思っています。

コメント (2)
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