ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫氏の意見紹介

2023-07-08 17:24:51 | 徒然の記

 今日から息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々へ、伊藤貫氏の意見をシリーズで紹介します。氏を知ったのはつい先日のこと、「年末特別対談」と言う動画で、チャンネル桜の水島氏との対話番組です。平成30年の製作ですから、今から5年前、安倍内閣の時のものでした。

 次に見たのが同じくチャンネル桜の動画 ( 令和4年制作 ) で、「馬渕睦男 VS 伊藤貫」というタイトルでした。他人の意見に耳を傾けず、自分の考えをまくしたてる自己中心的な姿が目立ちました。二つの番組から得た氏の意見は、次の通りでした。

〈 アメリカの対日政策 〉

   1. どんなことがあっても、日本には再軍備をさせない

   2. たとえ中国、韓国、北朝鮮が核を持っても、日本にだけは核を持たせない。

       3.  日本を永遠に保護国、植民地にしておく

〈 日本の防衛政策 〉

   1. 日本の防衛はアメリカにお願いする

   2. 中国、韓国、北朝鮮が核を持っても、アメリカの核が守ってくれる

       3.  日本はアメリカの保護国、植民地のままで良い

〈 伊藤氏の自民党批判 〉

   1. 30分以内に1億人から5000万人を殺せる核ミサイルを、ロシア、中国、北朝鮮が保有し、日本を狙っている

   2. それでも自民党の政治家は、アメリカの核が守ってくれると信じている

       3.  ウクライナを見れば分かるように、アメリカは核を保有している国とは絶対に戦争をしない

   4. アメリカが、自国民を犠牲にしてまで日本を守るはずがない

 自民党批判について建前はそう言えるのかも知れませんが、次の意見は即疑問でした。

 「日本の左翼と保守は激しく対立していますが、彼らはどちらも金の話ばかりです。左翼は貧乏人に金をばら撒けと言うし、保守はばら撒くための金儲けが先だと言います。」

 「どちらも、金勘定と計算ばかりして、生きている人間のこと、国民のことを忘れています。経済的余裕は大切ですが、人間の喜びは文化の中で生きることで、これは数字では計算できません。」

 意見全体は間違っていると決めつけられませんが、日本の政治家が国会で金の話ばかりと語るのはおかしな意見です。「与野党の対立は、金勘定の対立 ? 」そんな話は聞いたことがありません。現在の与野党の国会での不毛な対立劇について、氏のような見方をしている国民はおそらく皆無でしょう。「年末特別対談」では次のように語る氏に、水島氏がうなづいていました。

 「日本の政治家と、日本の国民は劣化しましたねえ。」

 「金の話しかしない自民党は、日本の文化を壊しているとも言えますね。」

 水島氏は保守を自認するチャンネル桜の社長で、伊藤氏も保守を名乗る人物らしいのですが、師走の忙しい時にこんなつまらない対談をする二人に幻滅しました。

 今回のブログの内容は6月18日に書いた、〈 5年前の「年末特別対談」動画  ( 自称保守の人たち )  〉と中身が重複していますが、それを承知の上で紹介しています。「反日左翼学者たちの意見は、2割の事実と8割の捏造である。」というのが私の持論ですが、伊藤氏の話を聞いていますと、自称保守の人々も同じだと分かりました。

 これでは息子や孫たちが騙される・・・心配になり調べますと、伊藤氏はネットの世界で結構活動していました。

 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 15回シリーズ ) 」「新番組・伊藤貫の真剣な雑談」「特番・伊藤貫先生登場」「特番・伊藤貫先生再登場」「切り抜き  闘論、倒論、討論」「切り抜き  真剣な雑談」

 と、似たような動画に沢山顔を出していました。最近出るようになったのかと確認してみますと、古くは平成26年のものもあります。ほとんどがチャンネル桜の動画で、令和2年、3年のものもあり、私が知らなかっただけのようでした。前回紹介していますが、氏の略歴を再度転記します。

 「東京都出身、昭和28年生まれ、東京大学経済学部卒。参議院議員山谷えりこ氏の実弟」

 「アメリカ・ワシントンD.C在住、国際政治アナリスト、米国金融アナリスト、政治思想家、日本の評論家」

 「ワシントンのビジネス・コンサルティング会社とロビイスト事務所で、国際政治・金融アナリストとして勤務」

 一時帰国しているのか、米国での仕事を辞めたのか今も分かりませんが、そのうち分かるでしょう。

 「胡散臭い自称保守」と、私は先入観を持って本日から氏の意見を紹介していきます。20編以上の動画を見ますから、どこかの時点で自分の誤解を発見し、印象が変わるかもしれません。そうなると面白いのですが、現時点では可能性ゼロです。

〈 アメリカの対日政策 〉

   1. どんなことがあっても、日本には再軍備をさせない

   2. たとえ中国、韓国、北朝鮮が核を持っても、日本にだけは核を持たせない。

      3.  日本を永遠に保護国、植民地にしておく

 これだけ明確にアメリカの対日政策を語りながら、氏は肝心の2点に言及しません。

   1.  日本が独立するための「憲法改正 ( 軍の再建 ) 」の重要性

   2.  日本の独立回復のための「皇室護持 ( 11宮家の皇籍復帰・女性宮家不要論 )」の重要性 

 憲法だけでなく、11宮家を皇籍離脱させ皇統の安定化を崩壊させたのもGHQでしたから、保守を自称するのなら、この二つに言及しなければ嘘になります。米国内の反日勢力に対抗すれば安倍氏のように暗殺されますが、楽しそうに外野席から自由民主党だけを批判しているのでは、国民が納得しないのではないでしょうか。

 世界の覇権国として君臨するアメリカが、どれほど深く日本の政界に手を伸ばしていたか。CIAの資金が自民党だけでなく、当時の社会党にも大量に流れていたと解説するのなら、氏はなぜ批判攻撃の対象を反日左翼野党も同列にしないのでしょう。

  「日本の政治家と、日本の国民は劣化しましたねえ。」

  「金の話しかしない自民党は、日本の文化を壊しているとも言えますね。」

 客観論を言わず、日本の政治家と国民が劣化したとひっくるめて語るのですから、真面目に聞いていると不愉快になります。こうした点を考えますと、次回からの動画に期待できるものを感じませんが、これも勉強の一つです。息子たちに「学びの庭」の「ねこ庭」ですと公言している手前、選り好みはできません。

 もしよろしければ、関心のあるどなたか、次回の「ねこ庭」をのぞいてみてください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする