「在日韓国人9人は、憲法93条2項に、」「地方レベルの選挙は、〈その地方公共団体の住民 〉 が行うと、書かれていることを、」「参政権付与の根拠にしている。」
これについて氏は、慶應大学法学部の小林節教授の意見を、紹介しています。
「憲法15条では、選挙権は国民固有の権利とされています。」「93条の 〈 住民 〉 は、あくまでも国民という前提にたち、」「他の地方自治体の住民と区別することを、規定したものです。」「例えば、神奈川県民が、東京都の選挙に参加できない、」「ということを、決めたものです。」
教授の意見をもとに、櫻井氏が説明します。
「住民という、言葉一つを抜き出して、」「住んでいる外国人に、参政権を与えよというのは、」「憲法の意図する、住民の本質から外れたものだ。」
さらに氏は、私の知らない事実を教えてくれます。
「一方、参政権を与えられる側は、二分されている。」「同問題に熱心に取り組んできたのは、韓国系の民団 ( 在日大韓民国民団 ) 」「のみである。」「北朝鮮系の、朝鮮総連 ( 在日本朝鮮人総連合会 ) 側は、」「一貫して、強く反対してきた。」
〈 朝鮮総連が反対する理由 〉 朝鮮総連担当者が挙げる4つの理由
1. 参政権の前に、日本政府が、過去の歴史を精算すべきだからです。
2. 参政権は日本への同化を促すもので、われわれは、同化するつもりはないからです。
3. 選挙権を持つことは、政治に干渉することで、われわれの原則に反するからです。
4. 韓国及び民団側は、参政権を勝ち取ることで、総連と本国をも吸収合併する狙いだからです。
民団も総連も勝手な理屈を並べていますが、少なくとも総連の意見の方に、私は「論理の一貫性」を見ます。つまり、「盗人にも三分の理」です。日本のことは考えず、自分のことだけ喋っているのは朝鮮人らしい厚顔ぶりです。
「とにかく、われわれは反対です。」「全国都道府県にも、各政党にも、」「われわれは参政権など欲しくないと、直接陳情しています。」
同じ朝鮮人でも、意見が二つに分かれていることを、初めて知りました。反日マスコミが、都合の悪いことを報道しなかったのか、私がうっかり気づかなかったのか、20年以上前の話なので記憶にありません。
「参政権問題について、在日の韓国人、朝鮮人の対立は深く厳しい。」「にもかかわらず、日本側、とりわけ公明党が熱心なのだ。」「公明党に尋ねると、自自公三党の合意だとの前提を強調するが、」「自由党は、公明党と同一歩調だと言い、」「自民党は、まだ党内意見の調整はついていないと言う。」
自自公政権とは、自民党、自由党、公明党の三党を言います。当時のことを調べましたので、参考までに紹介します。
「自民党総裁 小渕恵三、自由党党首 小沢一郎、公明党代表 神崎武法」「自由党の二階俊博が、初入閣し運輸大臣となる。」「自由党から、政権に参加した議員。小池百合子 ( 経済企画政務次官 )、東祥三 ( 外務政務次官 ) 、西川太一郎 ( 防衛政務次官 ) 」
幹事長として辣腕を奮っている二階氏が、この時は自由党にいて、小沢氏の側近の一人であったとは、意外でした。現在都知事の小池氏も、小沢氏の許にいたのですから、これも驚きです。小沢氏同様、自分の国への愛より、政局を優先するこういう政治家は、日本にとっては害虫議員だと思います。
櫻井氏の意見へ戻ります。
「民主党は、相手国との平等主義に基づくと主張し、」「共産党は、選挙権に限らず、」「被選挙権も与えるべきと、主張する。」「野党はともかく、自民党はどう見ても、」「公明党の主張に引っ張られている形である。」「それにしても、全政党が、なぜこんな意見になるのか。」
ここで氏が、二人の大学教授の意見を紹介します。
1. 高崎経済大学助教授 八木秀次氏
「国籍や国家は、日本の歴史と伝統を担い、」「いったん危機に直面すれば、自らの命をかけ、」「国を守る気概を要求する、価値観です。」「外国人が、単に日本に住み、日本人同様に生活しているから、」「参政権を、と言うときの日本人の意味の中に、」「今述べたような、国籍や国家の意味が欠落しているのです。」「完全に、国籍ボケ、国家ボケの現象です。」
2. 明星大学 教授 小堀圭一郎氏
「参政権とは、国民の権利です。」「国民とは、国籍を持っている人間のことです。」「国籍を持つと言うことは、自国の運命に責任を持つと言うことです。」「韓国籍で、日本の参政権を得ようと言う人たちは、」「万が一、日韓両国に外交的摩擦が生じた場合、」「どちらの国家に忠誠を尽くすのでしょうか。」
投票権が、自国への愛や忠誠心と一体になったものだと言う考えは、私も同じです。次に氏が、参政権付与の裁判を起こした、9人の原告の主張 を紹介しています。
スペースが足りなくなりましたので、一区切りして、次回といたします。