8月中旬、また名古屋に行ってきました。目的は同窓会に出席すること。今年は同窓会の「当たり年」で、1月上旬に高校の同期生の講演会、6月上旬に大学の専門課程に同期進学者の同窓会、下旬に小学校の同級会、そして今回は高校の同期生の「暑気払い」と称する会なのだが、この同期会は11月にも会合を開くことが、この会で確定した。年間5回は多すぎる。大学のは、40年以上開いたことのなかった久しぶりのもので、次回があるかどうかもわからない。小学校のも、4年ぶりではあるがその前は40年くらい開いていなかったから、突然増えたのだった。なお、このブログでは同窓会の話はあまり書かない。プライバシーにかかわるから。
この日はお盆の続きのような土曜日だったから、一か月前に新幹線の指定券を取るところから問題があった。発売直後だったのに旅行社の持っている「枠」が満席だったのだ。係の方の「そんなに高くないですよ」という甘い言葉に乗せられてグリーン席を取ってしまったのだ。
1 「のぞみ」8号車 グリーン席 2023.8.18 以下も特記以外は同日
そんなわけで、同窓会の前日に出発。さすがに座り心地の良いシートである。幅や長さが広いこともあるが、座面の摩擦が大きいから、お尻が前にずれていかないのだ。途中で乗務の方が袋入りの「おしぼり」をくれたことぐらいで、サービスが良いというわけではない。途中で駅のコンビニで買ったおにぎりを食べたが、もう少し豪華な弁当を買った方が場に溶け込んだのかも。
2. 使用した乗車券+指定席特急券
ではどのくらい高かったのかというと、小倉から名古屋市内の高くないビジネスホテル付きのパック旅行(行き帰りとも変更不可の指定券)で、片道グリーンにすると4,000円高かった。
もう一つ心配があって、前日まで東海道・山陽新幹線は例のお盆開けの台風(というより静岡県の集中豪雨)で大混乱だったから、どうなるのかということ。前日出発だから問題なさそうだったが、ちょっとだけ心配。実際には名古屋到着前の車に放送でも「時刻通りの運行です」という自慢気なアナウンスが流れた。
午後いっぱい暇だから、前回の名古屋の時に続いて、私が昔住んでいたところを訪ねることにした。場所は知多市日長である。実に70年ぶりの訪問である。
名古屋から中央線で金山へ。名鉄に乗り換える。金山まで名鉄に乗らないのは、パック旅行の乗車券の行き先が「名古屋市内」だから。名鉄の電車は、名古屋本線から神宮前駅でわかれて常滑線に入る。本線を乗り越える橋があって、ちょうど1年前に私が最初に住んでいた岡崎市矢作橋付近を訪れた時に懐かしくて撮った写真がある。
3 神宮前駅から見た陸橋 2022.8.28
今日はここを乗り越えてす進み、太田川で各停に乗り換え、日長駅に到着。金山から日長まで約30分。
4 常滑線日長駅
日長駅は無人駅で、同じ電車から降りる人もほとんどいない。駅の西側は当時すぐに海だったのだが、現在は埋め立てられて海は全く見えない。
5 帰途日長—長浦間 海は見えない。むこうの樹は防風林or緩衝林.
駅前(東側)に狭い自動車道がある。目的地は北東に1キロほどのところ。私はここに小学校入学直前まで住んでいたのだから。家の目の景色すらほとんど記憶がない。わずかに記憶のある「紅葉谷」というところをとおる。ここに住んでいた頃、海水浴に向かう時にここの山を越えたという記憶だが、そんな山はなく、わずかな坂で超えるにすぎない。ここで細い山道を通り、初めて赤いカミキリムシを見たというのが、唯一の記憶。ベニカミキリに違いない。
少々迷いながら、古い父の記録にあった住所「播磨160」に着く。古びた住居表示版があって地番には間違いがない。しかし通ってきた道は「常滑街道」というのに狭くて曲がっていて、家の前の道路も私の感覚よりも狭い。私が小さかったからか? 本当にここでいいのだろうか?