篠山市で恐竜発掘事業に参加しました その2
Digging dinosaurs at Sasayama City, Hyogo Prefecture 2011: Part 2
丹波市に来て、恐竜化石発掘事業にボランティア参加している。
2日目も、朝から同じ作業をする。候補となる石の小割りだが、割りやすい石はまるで食パンの厚切りのように板状に割ることができる。一方機嫌の悪い石は最初のひと割りすら容易ではない。均一ではない石に限って丸くて手がかりが無い。割っていっても化石らしいものはほとんどない。生痕化石かと思われるものや、干上がった痕跡である乾裂があったので、一応採集しておく。しかしお目当ての化石骨はおろか、巻貝や二枚貝も無い。今回掘り返す所の半分以上を掘り上げた。
作業に参加していたのは、博物館の学芸員と篠山市のボランティア、それにユンボの運転手と私。全部で15人ぐらいである。皆さんまじめで、成果が上がらないのに黙々と作業を進めておられるから、ひとりだけさぼるわけにも行かない。時にザッと夕立があるが、涼しくなるわけではなく、かえって蒸し暑くなる。
昼食は、近くのコンビニで買ってきて、公園内に復元・移築してある大きな農家の縁先を借りて食べる。風通しが良く、軒も深いので気持ちが良い。昼休みはここでうたた寝をする。
午後も同じ。とうとう何もないままにこの日が終わってしまった。一日目と比べるとずいぶん楽である。身体が慣れてきたのだ。
3日目、昼過ぎにここを発って帰宅するので、今日こそ何か見つけようとの気持ちでスタート。しかし何もない。11時過ぎになって向こうの方で大きな声が上がる。ついに一個の脚の骨が見つかった。私ではなくて残念だが。化石骨は関門層群の見慣れた黒い断面とは印象が異なっていて、表面に白い鉱物ができている。丹波市の化石骨もそうだった。後にこの化石は、最初に見つかった膝の部分の延長にあたるということになった。
5 化石骨発見でみんなが集まる
Discovery!
6 発掘場所の全景
Place of digging
発見を機会に、一段落した所でみなさんに挨拶して帰宅。この地点はこれからも発見が可能である。発掘も再度行うことになりそう。
篠山・丹波地区の白亜紀前期の地層・篠山層群では、有名な丹波竜産地を含めて4か所から恐竜化石が発見された。今後期待のできる地層だが、他の恐竜化石産地と比較して亀化石が少ないことや足跡化石が未発見であることが目立つ。研究者の間では篠山市内における哺乳類化石の発見が大ニュースで、恐竜などかすんでしまうほどの出来事なのだが、一般にはあまり知られていない。トカゲなどの他の脊椎動物の産出も見逃せない。北九州の関門層群とよく比較され、無脊椎動物では同じ種名が使われている。他に無いので仕方なく使っているのかもしれないが。関門層群の今後の発見のヒントになると思うので何度か訪れた。
7 丹波市下滝の丹波竜発掘(2007年2月)
Another place of digging in Tamba City, Hyogo Prefecture, 2007
実は私は丹波竜や哺乳類の発見に敬意を表して、丹波市に恐竜関連の図書の寄贈を行った。図書は現在丹波市山南の恐竜化石工房で公開されている。ちょっと行きにくい場所なのだが、興味のある方は一度ご覧頂きたい。恐竜関連のイベントも行われているらしい。
8 寄贈した図書
Display of dinosaurs books donated by OK at Sannan, Tamba City
(この項目終り)
Digging dinosaurs at Sasayama City, Hyogo Prefecture 2011: Part 2
丹波市に来て、恐竜化石発掘事業にボランティア参加している。
2日目も、朝から同じ作業をする。候補となる石の小割りだが、割りやすい石はまるで食パンの厚切りのように板状に割ることができる。一方機嫌の悪い石は最初のひと割りすら容易ではない。均一ではない石に限って丸くて手がかりが無い。割っていっても化石らしいものはほとんどない。生痕化石かと思われるものや、干上がった痕跡である乾裂があったので、一応採集しておく。しかしお目当ての化石骨はおろか、巻貝や二枚貝も無い。今回掘り返す所の半分以上を掘り上げた。
作業に参加していたのは、博物館の学芸員と篠山市のボランティア、それにユンボの運転手と私。全部で15人ぐらいである。皆さんまじめで、成果が上がらないのに黙々と作業を進めておられるから、ひとりだけさぼるわけにも行かない。時にザッと夕立があるが、涼しくなるわけではなく、かえって蒸し暑くなる。
昼食は、近くのコンビニで買ってきて、公園内に復元・移築してある大きな農家の縁先を借りて食べる。風通しが良く、軒も深いので気持ちが良い。昼休みはここでうたた寝をする。
午後も同じ。とうとう何もないままにこの日が終わってしまった。一日目と比べるとずいぶん楽である。身体が慣れてきたのだ。
3日目、昼過ぎにここを発って帰宅するので、今日こそ何か見つけようとの気持ちでスタート。しかし何もない。11時過ぎになって向こうの方で大きな声が上がる。ついに一個の脚の骨が見つかった。私ではなくて残念だが。化石骨は関門層群の見慣れた黒い断面とは印象が異なっていて、表面に白い鉱物ができている。丹波市の化石骨もそうだった。後にこの化石は、最初に見つかった膝の部分の延長にあたるということになった。
5 化石骨発見でみんなが集まる
Discovery!
6 発掘場所の全景
Place of digging
発見を機会に、一段落した所でみなさんに挨拶して帰宅。この地点はこれからも発見が可能である。発掘も再度行うことになりそう。
篠山・丹波地区の白亜紀前期の地層・篠山層群では、有名な丹波竜産地を含めて4か所から恐竜化石が発見された。今後期待のできる地層だが、他の恐竜化石産地と比較して亀化石が少ないことや足跡化石が未発見であることが目立つ。研究者の間では篠山市内における哺乳類化石の発見が大ニュースで、恐竜などかすんでしまうほどの出来事なのだが、一般にはあまり知られていない。トカゲなどの他の脊椎動物の産出も見逃せない。北九州の関門層群とよく比較され、無脊椎動物では同じ種名が使われている。他に無いので仕方なく使っているのかもしれないが。関門層群の今後の発見のヒントになると思うので何度か訪れた。
7 丹波市下滝の丹波竜発掘(2007年2月)
Another place of digging in Tamba City, Hyogo Prefecture, 2007
実は私は丹波竜や哺乳類の発見に敬意を表して、丹波市に恐竜関連の図書の寄贈を行った。図書は現在丹波市山南の恐竜化石工房で公開されている。ちょっと行きにくい場所なのだが、興味のある方は一度ご覧頂きたい。恐竜関連のイベントも行われているらしい。
8 寄贈した図書
Display of dinosaurs books donated by OK at Sannan, Tamba City
(この項目終り)