中国、王政治局員の精力的な(!?)欧州訪問と、そのトドのつまり、ロシアプーチン氏との対話。
おそらく、中国はウクライナ侵略への全面的なロシア加担の姿勢を示すことはない。
ただ・・・それは表向き、裏でロシアが疲弊する弱みに付け込んだ、優位な軍事支援、経済支援をするだろう。
そんな上から目線の交渉を、王局員がプーチン氏相手に露骨にすることは考えられないが、プーチン氏が要請する習国家主席のロシア訪問に対しては、それをもったいぶった優位な交渉にして、中国側がプーチン氏を手玉に取る・・・。
特別軍事作戦とするウクライナ侵攻は、もはやロシア対NATOとの戦争、しかし、その間に入る中国の行動は、ロシアにとってもNATOにとっても、どちらの味方に付くわけでもない・・・。
こんな奈落の底に落ちたロシアを拾い上げる中国の不可解な行動は、交戦するウクライナ、そしてそのバックのNATO連合にとって開いた口が塞がらない、厄介な頭の上の小バエだ。
21日、プーチン氏は今後のロシアが進むべき方向性を力強く表明した。
来年の大統領選挙を見通しての今のタイミングでのいわば施政方針演説・・・。
とはいえ、昨年来言い続けていたウクライナ特別軍事作戦の正当性、欧米には負けない、侵攻の原因は欧米にあるとの変らぬ内容、何の新鮮味もない演説には、途中聞くに堪えかね居眠りをしだす連中もいたようだ。
ウクライナ侵攻から1年・・・、ウクライナにとっても世界にとっても、全くいいことは一つもなかった。
せいぜい、各国がいい意味で教訓となったことは、経済活動、エネルギー、食糧などをロシアに依存することの危険度を身に染みて味わったことぐらいか・・・!?
この原因を作ったのは、たった一人のソビエト連邦復活の妄想に浸る狂人・・・、それに、さらに混迷を増長させる中国・・・。
特別軍事作戦はまだまだ続く・・・。