今まで13歳以下だったのが、これから全世代で努力義務となる自転車のヘルメット着用。
自転車での事故が多くなり、またその死亡者の増加が背景にあるようだが・・・、さすがに現実離れした、実態にそぐわない制度と思わざるを得ない。
子どもが、中学生がヘルメットをかぶっての自転車通学は日常風景、大事なこれからの若い命を守るために必要な措置だと思うが、その年代に特にヘルメットの着用が必要なのは、自転車の運転が不慣れ、あるいは交通事情をよく知らない若年者ゆえの理由と理解する。
しかし、それを全世代に広げることが果たして現実的なのか・・・!?
私を含め高齢者が、ママチャリをのらりくらりとこぐ姿は、これはこれで自動車や、歩行者にとって迷惑な話だが、ヘルメットをかぶる老人の自転車姿は、さすがに想像できない。
高齢者が死亡事故につながる自転車の運転は、一番多いのが狭い道同士での交差点の出会いがしら事故。
これは、高齢者が悪い、いや、これは若者でも同じで、交差点での不注意が事故にあう。
ただ、だからといって、ヘルメットで死亡の確率は低下するが、出合頭の事故自体は、おそらく変わらない。
ヘルメットをかぶれというより、出合頭の事故が多い交差点の安全対策、例えばカラー舗装とか、注意喚起フラッシュなどの施工をすることで、事故は減る。
そんな安全対策の面での事故防止に重点を置き、国民一人ひとりにヘルメットを購入させることの負担を、よくよく考えていただきたい・・・。
私は、地域の会合で、わざわざ車で出かけるまでもなく、数百メートルを自転車で快適に、健康にこいでゆくが、交通事故を憂いヘルメットを購入しようとは毛頭思わない・・・。