温故知新No2

静岡県の牧之原市から、盆栽、野球審判、蕎麦打ち、おやじバンド、その他徒然なるままに、ブログしています。

2012懲りたテレビ映画

2012-06-06 06:56:42 | 日記・エッセイ・コラム

日曜日の夜久しぶりにテレビで映画を見た。
もともとあまりテレビを見ない。
特に映画などは最近娘が借りてくるレンタルDVDで間に合わせたり、おもしろそうな映画が放映される場合は録画して後から見るようにしている。
実は昔は良くテレビで映画を見ていた。
その頃はビデオもあったが、やはりテレビの画像で見るほうがなんとなくリアルタイムのような気がするし、興奮度も高かった。
しかし、いつの間にか見ないようになった。
それは、レンタルやブルーレイ録画のせいだけではない。
次第に遠ざかっていった一番の理由は、肝心なときに、しかも終盤の息詰まるときに、コマーシャルが入ることである。
番組はスポンサー料で作成されることは分かっている。CMの重要性は理解しているのだが、如何せんここと言うときにCMで寸断される、あるいはその間の時間がもったいないと頭にくるほうである。
私は録画を見るときは、CMを飛ばしながら見る、そうすると、2時間の放映も実質1時間半、あるいはそれ以下に短縮される。
やはり私の性格は、ゆっくりとCMも含めながらテレビ映画を見るということができないようだ。
だから、その夜映画があること自体知らなかった。
W杯最終予選のサッカーの結果に気をよくして、テレビを切りあげいざパソコンに向かおうとしたら、画面に面白そうなタイトル、しかも監督と役者のコンビもいいので、最初だけ見ようとした。
タイトルは「宇宙戦争」。
スピルスバーグ監督とトム・クルーズのコンビと言う鳴り物入りのSF映画。
しかし、あくまでもテレビ映画はコマーシャルが入るぞ、と用心しながら見始めた。
宇宙戦争のタイトルなのにトム・クルーズが別居している子どもを一時的に預かるところから始まる。
そしてトム・クルーズである父親を嫌う子どもたちとの言い争いが続く。
タイトルを見なければ、大人の子育て奮闘記かコメディーかと間違えてしまう。
おいおいこれでは、面白く無い。またきっとCMが入り、時間も水増しされる。
電源を切ってパソコンに向かったほうがいいぞ、と思い始めた。
しかし、一方で、トム・クルーズとスピルスバーグの映画がこのままで終わるはずが無い、と少し期待をしながら、もう少しだけと見ていた。
そしてそのうち、ようやくSFもののような展開に。
どうもこの中途半端な判断(!?)が良くなかった。
異常気象による落雷が、実は太古に地下に埋めていた宇宙人の戦闘ロボットを起動し、ロボットが地球人を殺戮していく。
いよいよ始まったな、と思いながらも途中途中のCMのわずかな時間がわずらわしく、思わずリモコンをいつも録画でやるように、先送りしようとテレビに向けようとしたことが数回。
そのうち、やはりスピルバーグの物語の展開と特撮の面白さにずるずるとはまっていく。
しかし、このままではきっと最後まで見てしまうぞと、一方でもう切らなければとの天の声(!?)も聞こえる。
このとき、ちょうど半分が過ぎた10時ごろ(このときは9時から始まった2時間番組と思っていた。しかし・・・。)そういえば、録画しておけば、後でゆっくり見られる。CMも飛ばせると気がついた。
しかし、である。めまぐるしいほどの面白い展開。
しかも、絶大な力を持つ戦闘ロボットに対して解決のしようが無い絶体絶命のトム・クルーズ。
ここまで来たら、後で録画を見るよりやはりある程度結末が見えないと、きっと寝つきが悪い。
ということで、ついつい終盤(と思っていた)まで見てしまった。
ところが、11時近くになっても、解決の糸口が見えない。
とそこで、もしかすればこれは特別番組で11時半までやるのか、とようやくその時点でわかる。
こうなると、始めのころすぐに録画しておけばよかったと、後の祭り。
しかも、ここにきて、CMが頻繁に入り、だいぶ苛立っている。
自分に苛立つとともにCMにも苛立つ。
出てくる出てくるCMの製品、タレントが醜く見えてくる。
少しくらいは太っ腹で、ゆっくり映画のほうを見せてくれたらどうか。
そうすれば、企業イメージも高まり逆に売れ行きが好調になるのに・・・、と勝手なことを考えていた。
いつもなら、もうとっくに就寝時間。
明日の朝5時に起きてRickと散歩をしなければならない。
睡眠不足なら、日ごろ部下に言っているリフレッシュした休み明けからフルスロットルで頑張ろう、といっていたことに示しがつかなくなる・・・。
もう半分投げやりになっていたところで、ようやく終盤の解決段階に。
しかしどうも様子がおかしい。
戦闘ロボットの調子が突然悪くなる。
一人勝手にダウンしてしまう。
何で???
主役のトム・クルーズが一体何をした?
ミッションインポッシブルで一発逆転を軽々とやってくれるトムは、きっと何かをロボットに仕掛けたに違いない。
もう、少し眠たい頭とうつろな目で画面を追うが、何も解らない。
そのうち何と最後のロボットも自滅して終了。
後は、別居している妻と一度はぐれた息子と再会し、ハッピーエンド。
おいおいそれは無いぞ!
その後、ナレーションでロボットが自滅した原因(今回の一発逆転の理由)が明らかに。
何と宇宙人を撃退したのは、トム・クルーズではなく、地球上のバクテリアだそうだ・・・。
無菌状態の宇宙人が地球の空気を吸い、ウイルスやバクテリアにやられた。
これって、昔同じような結末の映画を見たような気がする。
もしかして、この映画は、原作があってその再映画化!?
そう、H・G・ウェルズの作品でこんなタイトルがあった・・・。
もう!当分テレビ映画は見ないゾ!

コメント
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