Nobu Kitchenへようこそ

料理教室開設18年目、新たなおもてなしサロンから私のこだわり発信します。

ナプキンリング

2007年04月18日 | インポート

久しぶりにサロンにお客様が。

私のおもてなしは洗濯とアイロンかけから始まる。

とは言ってもホテルで供されるような訳にはいかず我が家のアイロンでは

スチーム強でもしわはすっきり取れない。

それでも洗いたてのナプキンにピシッと折り目をつけテーブルセッティング。

どの器を使おうかと悩みながらリングも選ぶ。

今日はビボレイ・ボッホの果物陶器。

メイン皿は地元陶芸家の青磁角皿をひし形に置いて。

白と薄いピンクの優しい雰囲気のクロスに黒のテーブルマットと青磁が

映えた。ナプキンも薄緑とワイン色2色。果物の形状そのもののリングは

安定感もあり私のお気に入り。

新しい料理がぶっつけ本番でうまくいくか心配だったけど

皆様喜んで下さった。コース組み立てもデザート、ケーキ、お茶迄

予定通りに進行。全部のお皿が空になると疲労感も半減する。

それって生ゴミゼロ、皿洗いもスムーズだと言うことだ。


たかきびのチリコンカン

2007年04月17日 | インポート

八戸の友人から取り寄せているたかきびの質がいい。

市販の(岩手産)のに比べると色艶が良く形が揃っている。

雑穀の中でも色と大きさに特徴がありひき肉のような食感と粘りがあり

meat millet と呼ばれている。

今夜魚料理の付け合せに本で見たレシピをアレンジして

たかきびと金時豆のチリコンカンにトライ。

味付けに昆布、味噌を使うなど辰巳さんに共通項がある。

にんにく、玉葱、セロリ、大根、人参のみじん切りを炒め

洗って水切りしたたかきびも加え炒め続ける。トマト、昆布を加え

茹でた金時と茹で汁、をひたひたに入れ、材料が柔かくなるまで

加熱する。味付けは味噌、醤油、クミン、オレガノ、チリパウダー。

確かに何も言われなければ肉入りだと思う。

事実主人は気づかなかった。白身の魚との付け合せで色の

コントラストも良かった。今度はカレー味で試してみようかと思っている。


命のスープ

2007年04月16日 | インポート

鎌倉在住の料理研究家『辰巳芳子』氏の元へ毎月通いだして丸4年が過ぎ

先日で5年目に突入。最初は緊張してノートを取るだけで精一杯。

一昨年初めてスープの味を見て頂いてから教室での3時間と

自宅での実践がリンクするようになり、デジカメで撮影したり友人との

情報交換と貴重な時間になっていった。

原則として課題のスープ5種を持参してOKが出ると終了となるが

私は遠方というハンディもあり3つ目で足踏み状態。

先月も△の野菜コンソメを提出。雑味はないものの梅干の味が強すぎ

合格には至らなかった。数年前から先生はメディアに多く取り上げられ

人気はうなぎ上り。毎回テレビ局や新聞社、雑誌社と生徒60人プラスで

ごった返している。今回も毎日新聞が取材。24日に掲載されるそうだ。

たまねぎと大麦のスープとミネストローネの2種を受講。

先生のスープが命のスープと言われる所以は

丁寧な下処理と相手を思いやる心にあると思う。

教室で試飲する味を自宅でも再現するためにまだまだ努力の日々だ。


山種美術館

2007年04月15日 | インポート

以前から行きたいと思いながらなかなか時間が取れずやっと

最終日の今日山種美術館に足を運ぶことが出来た。

桜さくらサクラ・2007 花ひらく春。千鳥が淵の桜はもう散っていたけれど

花の時期に来ると圧巻だろうなと想像しながら北の丸公園を通る。

ライトアップの期間中は夜7時迄開館と洒落た演出をしてくれるそうな。

北海道民になって30年、すっかり春の桜とはご無沙汰になってしまった。

北の桜は葉桜のイメージで子供の頃の桜のシーンとは随分違う。

上村松園の桜可里、奥村土牛の吉野、川端龍子のさくら、加山又造の夜桜

それほど広い展示室ではないけれど見応えのある作品が並ぶ。

会場を後にして来年は本物の桜を見たいなと思う。

開花予想と照らし合わせて行き先を決めるそんな旅。いいなあ。

すっかり春気分で帯広空港に着いたら気温は1度。

東京の電車内ではエアコン稼動していたのに。

車に積もった20cm以上の雪を振り払うのに一苦労。

お堀に浮かんだ桜の花びら模様が別世界に見えてきた。


さくらん

2007年04月12日 | インポート

4月2週目というのに朝カーテンを開けると大粒のぼたん雪。

春が足踏みしている。道理で夕べ冷え込んだ訳だ。

以前から気になっていた映画『さくらん』を見に行った。

東京より3ヶ月遅れ、しかも2週間限定。レディズデーとは言えそれほどでも

ないと思っていたが結構な客の入り。

私は別に土屋アンナのファンでもなければ花魁に興味があるわけでもない。

ただこの映画の花をアレンジしている東 信氏に関心があり彼の

花あしらいがどんな風に表現されているのかを見たかった。

安野モヨコ原作、蜷川実花監督、椎名リンゴ音楽、

2時間の音楽と芸術を存分に楽しめた。

ベルリン国際や香港の映画祭の正式作品、若い女性に大ヒットの

訳がわかった。漫画ストーリーだけあって痛快な女性の生き方に共感できるのだろう。

私も深刻な映画より楽しめるこの手の作品の方が好きだ。

女優さんの衣装や江戸時代にしては現代的過ぎるふすま絵など

蜷川さんならではのセンス。

花も素晴しかった。JAL機内誌2月号でも大きく掲載されているが

東さんの花あしらいは哀しくもあり情熱的でもある。

スクリーンのバックに映る花に釘付け状態。

銀座にある彼のジャルダン・デ・フルールは白とガラスの無機質な空間。

理科の実験室のような空間で花と向き合う夢のような時間を共有できる。

初めてレッスンを受けた時目から鱗のアレンジ方法に目を丸くした。

活ける時は中心からではなく端から。花材は種類を固める。

初回の作品は私の大事なフラワーテーマになっている。

上京する度に行きたいのに3回目のレッスン予約が

先生の都合でなかなか取れない。