写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

近所付き合い

2005年01月30日 | 生活・ニュース
 長い間留守にしていた故郷に戻ってきて丸5年が過ぎた。家の前を通る人の顔は大体分かるようになり、言葉を交わす人も徐々に増えてきた。

 春夏秋と、我が家の狭い菜園には、妻のおかげで量は少ないが折々の野菜が収穫できるようになった。

 まだ名前までは知らない近所の人に、サツマイモ・玉ねぎ・大根・いちご・なすび・きゅうり・じゃがいも等を少し差し上げることも出来た。

 後日その人たちから、色々な形でのお返しを頂いた。我が家で作らなかった野菜の数々に、ゆず・花・竹の子・栗・煮しめ・手作りケーキ、極めつけは妻が留守の日の昼食の五目飯まで頂いた。

 通りに面した庭には、手作りのテーブルと椅子がパラソルの下にいつも用意してある。時折、通りかかったその人たちがぶらり立ち寄ってくれる。

 妻が淹れてくれたコーヒーを飲みながら四方山話をしていると、冬なのに暖かい空気の中で生きていることを実感する。
    (写真は、手作りのガーデンテーブル)