写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

馬鹿の風邪

2005年01月16日 | 生活・ニュース
 「おーい、風邪薬知らないか?」と言いながら薬箱の中を探す。夕方から出かける用事があるのに、少し頭が重い。

 昨日薄着で庭に出た時、寒気を感じていた。テレビコマーシャルによく出てくる錠剤を3錠飲んで予定通り出かけた。

 お酒が入り、料理もおいしくカラオケまであり、充分楽しんで帰って来た。ものの見事に体調は回復していた。

 「馬鹿は風邪を引かない」と言われている。まだ若い頃、熱が少し出た程度で会社を休んだことはあった。半分はずる休みでもあった。

 しかしこの30年、寝込んだような覚えはない。頑強な身体ではないが、馬鹿なお陰か風邪とは無縁で生きてきた。

 いつも、引きかけていると感じた時にこの薬を飲むと、あら不思議、「風と共に去りぬ」でどこかに飛んで行ってしまう。

 「その錠剤ってそんなに効くの?」と思うかもしれないが、本当のところ、この度のはどうも風邪ではなかったみたいだ。ちょっと考え事があったもので頭の芯が・・・いや、どうも失礼をば。
     (写真は、愛用の風邪薬)