写真エッセイ&工房「木馬」

日々の身近な出来事や想いを短いエッセイにのせて、 瀬戸内の岩国から…… 
  茅野 友

暖   炉

2005年01月09日 | 生活・ニュース
 暖炉という文字は、見るだけでも何だか暖かくなってくる。我が家にはないが、レストランやホテルでパチパチと燃えている薪を見るたびに、私は暖炉にあこがれる。

 数年前、本気で暖炉を設置することを検討した。私のお気に入りは、デンマーク・アンデルセン社製の小型な対流式のものである。

 部屋を選ばないシンプルでスマートなフォルムと信頼性の高い性能は、長年ヨーロッパで親しまれ続けている一品であるという。

 しかし、いくら検討してみても、如何せん我が家の部屋は狭すぎる。どの部屋の片隅に置いてみても、主の座るスペースがなくなってしまう。

 私が住んでいる地では、冬の暖房の必需品ではなかろうが、疲れた心と眼を暖めるには良い調度品だと思っている。

 いつの日か、年末ジャンボ宝くじにでも当たったら、暖炉が置ける家を新築とはいかなくとも、増築でもするのが私の長年の夢である。

 昨年買った年末ジャンボは全て「宝くじ」ではなく「空くじ」だった。このふたつの文字、よく似ていて字画までも同じであることが許せん!!
   (写真は、アンデルセン社製の暖炉)