まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1135

2016年08月14日 |  マツタケの林地栽培 

8月19日(金)は550回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.午前中は山づくり作業やマツタケの碑詣でを致します.昼からは、食当班手作りの肴でお祝いしましょう! 活動報告は内田 正明さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.

 写真 1 左大文字の送り火.故杉山君に誘われ鑑賞しました.

 京都は、五山の送り火(写真1 左大文字の送り火)と地蔵盆(写真2 さるところの地蔵盆風景)を終えると、酷暑が終わると皆さんはいいます.でも厳しい残暑や猛暑のぶり返しなど一筋には秋は来ません.

写真2 地蔵盆風景.坊さんの講話がある.子供達の楽しみである.

秋は夕暮。

夕日のさしてやまのはいとちかうなりたるに、からすのねどこへ行くとて、

みつよつ、ふたつみつなどとびいそぐさへあはれなり。

まいて雁などのつらねたるが、いとちひさくみゆるはいとをかし。

日入りはてて、風の音むしのねなど、はたいふべきにあらず。

ツクツクボウシの鳴き声や虫のすだきも聞こえます.が、枕草子の秋にはまだ時間がありすぎるというものです. でも今年の出来秋を楽しみにします. 
 
 マツタケが生活するアカマツ林づくりに邁進するまつたけ山復活させ隊は、今回で550回(例会のみ)を迎えます.祝550回の祝賀会を簡素に、下記のお知らせのように行ないます. 京都岩倉尼吹山は近代的マツタケ学発祥の地といわれ、多くのマツタケ学研究者は、ここで修行しました.ここには、濱田先生のスケッチをもとに鞍馬石でつくったマツタケの碑がある.
 残念ながら試験林にはアカマツは1本も無く見る陰もなく荒れ放題である.今は代が変わっているが、元持ち主の房岡宇八郎さんも嘆いておられることだろう.その東南斜面は中村六之助爺さんの持山である(マツタケ日記、濱田稔 1974).まつたけ山復活させ隊としては、少なくとも見事なアカマツ林に戻したいところである.

 そのような所以で、2005年6月に、この岩倉に僕たちは舞い降りた.岩倉の山主さん(玉城さんと澤田さん)の持山の手入れをさせていただいているが、まずは健全なアカマツ林に戻そうと作業をしている.確かに、素人集団だったとは言え、立派なアカマツ林に戻りつつある.受け入れ体制が整った山もある.実生の山もある.若齢林もある.

 ここ岩倉も昔は貴族達のまつたけ狩りの山として有名であったが、今はほとんど収穫は無いように思う.無から有は起こりえない.いろんな試行錯誤を始めつつある.そのうちヒットすることを祈念して、濱稔の碑前で宴をしたい.

 
【お知らせ】

1)まつたけ山復活させ隊第550回を祝おう会
  8月19日(金)香川山
  食当班提案でささやかな宴を実施.会費500円程度 酒類は個人払い.午前中は山作業あるいは濱稔の碑に献杯、昼から祝宴 乞う美酒差入

2)大雅工房見学とマツタケ山診断、講演+意見交換会 参加者募集 榎本さんまで 
    日時:8月30日(火) 11:00烏丸五条西南角集合 23:30烏丸五条解散   猫田車と他車で移動 参加者でガソリン代を負担(約2000円)
    場所:篠山市

       13:00 大雅工房、当主 市野雅彦氏 篠山市今田町 下小野原837
       15:15 マツタケ山 篠山市 東木之部農事センター
       17:30 意見交換・夕食
       19:30~21:30 講演  「マツタケを栽培する」 篠山市市民センター

【まつたけ山復活させ隊の心得・7箇条】

悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!
2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.
3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!
4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!
5.マダニ対策の徹底を!
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症も日本に存在する.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.
7.熱中症にも気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう. 


【まつたけ山復活させ隊とは!】

(目的)マツタケの生活する里山再生・保全のため集うものである

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 参加を誘う場合には、そこの所を踏まえて欲しい.また、初めての人にきちんと氏名と参加目的をみんなにコアタイム時に話すように教えるべきである.挨拶もできない大人になることを恐れもする. 
これを怠ると一体感が希薄になって、まつたけ山復活させ隊の堕落に繋がる.ひいてはこの活動の存続に関わる恐れがあるとまつたけ山復活させ隊各自の自覚が欲しい.意識改革されることを強く期待する.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日  報告担当者  男厨シェフ          特別企画           体験参加
550 08月19日(金) 内田                             祝 550回開催・暑気払い
551 08月27日(土) 宮崎
552 09月02日(金) 三輪       川崎+榎本班
553 09月10日(土) 宮崎
554 09月16日(金) 内田
555 09月24日(土) 榎本
556 09月30日(金) 三輪                               JIDF ラボ 11回 陶芸作品鑑賞会
557 10月08日(土) 宮崎        松浦+江指
558 10月14日(金) 内田
559 10月22日(土) 榎本
560 10月28日(金) 三輪
561 11月05日(土) 池内                                                                  京都造形芸術大学 環境学受講生 
562 11月11日(金) 宮崎        内田+榎本班
563 11月19日(土) 内田
564 11月25日(金) 榎本                              JIDF ラボ 12回 通常作業体験
565 12月03日(土) 三輪
566 12月09日(金) 宮崎        松本
567 12月17日(土) 池内

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

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§カンパありがとう!
  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forest
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

 

 

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