9月22日(金)604回 活動報告です.新しいお知らせがあります.
本日は、昼過ぎから予報通りの雨となりましたが、参加者は29名でした.記載順(敬称略)に前田、松本、橋本、中広、TAKE、大島、松浦、川崎、ホリイ、宮崎、ヤマダ、三品、村岸、北村、川本、斉藤、有山、内田、尾林、アトジ(ヒ)、アトジ(マ)、藤井(テイ)、松田(タ)、松田(ヨ)、大久保、中野、猫田、吉村、まりこ.
香川山でまつたけ発生整備作業を行う三品班
干瓢を何かする猫田さん
畑の世話で忙しい有山さん
午前中の作業を終えて香川山にもどってきたみなさんの姿です.
24日から、仲間有志と韓国浦項市の松茸山調査に出かけるので、まずは、次回の特別イベントの紹介から始めます.ブログ報告は内田 正明さんです.
☆まつたけ祭(JIDF 松茸山再生と岩倉焼きラボを兼ねます)
【月日】2017年9月30日(土) 605回活動日 予約者のみの参加に限る.
【時間】午前10時〜午後4時 午前中は各班の予定作業を願い上げます.
【場所】まつたけ山復活させ隊活動拠点香川山
【料理】まつたけご飯、焼きまつたけ、吸い物、鶏とまつたけのすき焼き.酒類はなし、持ち込み大歓迎.
【参加費】3500円(当日いただきます.マツタケのないときは1000円)
【お知らせ】
滋賀県長浜市野瀬のマツタケ山視察と地元との交流会 参加者募集(吉村まで)
【日時】10月29日(日)午前8時15分 地下鉄御陵駅 2番出口集合 参加者の車で移動
午前10時長浜市野瀬着 昼食後、交流会 18時頃 京都地下鉄御陵駅付近で解散
【費用】ガソリン代を参加者数で割った金額(琵琶湖大橋経由で100km)
【場所】滋賀県長浜市野瀬大吉寺付近 マツタケ発生林
田んぼ苦戦記 2017年 -2- 池内 正憲
8月22日、今年も他の田の稲より20㎝は背が高く育っている
穂がそろうと、間断潅水期に入る。水を入れていると土は柔らかいので、徐々に固くして、台風に耐えれるようにしておかないといけない。根に酸素を入れる役割もある。
9月に入ると、落水期に入る。土を固めてコンバインが田に入れる環境を作るのだ。
落水が早いと、稲の品質が落ちるらしい。
台風の時期なので、雨が続くと、稲の刈り取りができない。そこで、天候次第で、刈り取りが遅れるし、早く刈り取ると、青い穂が多くなる。
刈り取りは、家族総出が多いが、最初に田をしたときは、2人+コンバインでの刈り取りを親戚にしてもらった。
ここで、親戚のコンバインが古くて整備ができていなかったので、最初の刈り取りで機械が動かなくなった。ボロボロ米が田に落ちた。
「終わった」と思ったが、妻が手で刈り取りだした。そこで2人で刈り取ったが埒がいかない。妻は、村に行って助けを求めたが誰も助けてくれなかった。夜になった。2人で、刈り取った稲を、親戚の柵に干していった。そうして結局、次の週にJA紹介の業者に電話して刈り取りと乾燥をお願いすることになった。その結果、最初の年は一部は自然乾燥で、一部は、1週間遅れて刈り取ることになった。
どうして、村の人は誰も助けてくれなかったのか。今になったらわかる。この時、米の作付け、刈り取りは、村の人たちより1週間遅かった。なぜなら、親戚の苗は、安く買うため、時期遅れの苗を買っていたからである。
その結果、村の人は機械を掃除してしまっていた。機械の掃除には、刈り取り以上の時間とお金がかかる。自分で機械を使いだして、使用するより掃除と維持にどれだけ時間がかかるかわかってきた。
刈り取り後も2人は、業者が刈り取った後の落ちた米を集めた。3週間にわたって落ちた米を集めた。
一粒一粒の落ちた米をそのままにしておけなかった。
業者に刈り取ってもらい乾燥した米を、数日後車で受け取りに行った。米を積んだ車体の底が擦っていたが、2人は喜びにあふれていた。
この米を炊いて食べたとき、信じられなかった。
おいしかった。すごくおいしかった。
2年目には乾燥を頼んだ業者に、収穫したコメを入れ替えられたのか米屋で聞くと古米といわれる米を渡されて、愕然とした。
JAは、保管米をこんな形で処理するのかと思った、信じられなかった。その米はJA納入分を残して、廃棄した。
その後、別の業者に2年間刈り取り乾燥を依頼した。そしてその次の年、村の親戚に依頼。
これらの乾燥依頼は、どこも乾燥を半日で行うために高温乾燥する。同時に他の米と混ざる可能性もある。
その点で自分で米の乾燥をしたかった。
最初の年に食べたコメの味を忘れられないので、結局自分ですべての設備をそろえることになった。
設備をそろえ、米の作付けを1反から4反まで増やしていった。
土つくり、土手修理、最初は、鍬とスコップ、鎌で行っていた作業も、草刈り機、トラクター、コンバインなどに変わった。
設備をそろえて事件が起こる。一昨年は、コンバインが泥にうずまり動かなくなった。そうして、指を鎌で切ってしまった。骨までいったが何とか引っ付いてくれた。
コンバインの爪をコンクリートに当てて曲げてしまったり、刈り取りスピードが速すぎて、機構が故障したり、夜遅くまで作業をして、なんとかこなした。
刈り取りが終わると乾燥。
米が生きたままの状態で乾燥するためには、時間がかかる。自分で乾燥機を使った最初の年は、2日がかりの収穫となり、雨の降った後の濡れた米と、晴れたときの日の米を同時に乾燥することになった。この時には乾燥時間の休息時間をあまりとらず、水分量にばらつきが出てしまった。そこで、昨年は2段階乾燥の休息時間を十分とって水分量を一定にした。
今年もまた、稲の穂は垂れてきている。 ....思っていること。
無農薬での栽培。毎年同じ田で米を作っていると、稲以外の雑草は田の中で少なくなる。
田の水平化が進み、苗の段階での水の外に出る土地が減るし、稲が優勢種となって他の雑草を排除しているみたいである。
また、稲は品種改良によってかなり虫の嫌がるものになっているみたい。
虫は雑草につく、そこから稲に入るので、雑草を家とすれば、虫の家をなくせば無農薬も可能か。
が、無農薬の認定には数年間の無農薬期間がいる。
そのようなことで、一度田を止めて休耕田にすると、途端に雑草がはびこることになり、休耕田後のおいしいお米は雑草まみれで...。
また、稲栽培を続けた田は、虫も食べないものを作ることになるとも思う。
無農薬栽培も検討し、農薬を使用していない米も食べたが、まずい。
とりあえず、JAの作り方に沿って田植え期と花が咲く時期2度の防除をしている。
定期的に休耕田にしている。土地の地力を回復すると、やはり米はおいしい。ただし、草取りは大変な労力。
田植え前に、土つくり用の土壌改良材をすきこみ、田植え時に肥料を一緒に植える。
昔は、田植え前に肥料をまいていたが、今は、田植えと同時に稲のすぐそばに肥料を植える。
稲は育つとともに根は肥料に行き当たるようになっている。
今年は、きぬむすめと、キヌヒカリの一部の土地にレンゲを植えて土つくりをしてみている。
どのような結果になるかたのしみである。
一部の農地では、コンクリートが引いてある路肩部分がある。コンクリートは古いので、水が漏れる。
そこで、目地用のシールを挿入するが、毎年してもその隙間からまた漏れてる箇所がある。
そこを土で、抑え込んで止める。
中には、コンクリートの下から土が落ちて抜けている場所まである。
昨年は、底まで掘ってコンクリートをひいた。これは成功した。今年は、なんとかもってくれている。
昨年は、穴の開いた場所を避けて、土壁を作って防いだが、農地の下の田に水がダダ洩れで、困ると文句を言われた(続く)。
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§カンパありがとう!
故榎本 輝彦君の奥さん レイ子さんから、一緒に行っていたはずだという韓国ツアー代をカンパ頂きました.合掌!
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173
§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27