まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ十字軍運動NEWSLETTER146号(補遺版)

2006年10月12日 |  マツタケの林地栽培 
岩手県岩泉町の旧まつたけ研究所試験林



玉城山のアカマツ林(146号参照)と岩手岩泉町のマツタケがわんさと出るアカマツ林の状態を目に焼き付けてくださるようにお願いします.
 岩泉町のものが健全なアカマツ林で、岩倉のアカマツ林は、人による干渉がなくなり、急速にアカマツ林から極相林に移行中である.
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まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-第146号-

2006年10月12日 |  マツタケの林地栽培 
岩倉玉城山で
マツタケを探し求めて、アカマツ林を探して・・・探して....





第62回(10月12日) 活動報告

今日は、秋晴れの予報だったが、ガスの発生しやすい気圧配置であるため、曇り勝ちであった.そんな日のなか、僕たちは・・・・・・・・・・.
玉城山で、凶作の昨年にもマツタケが採れたということは、マツタケ発生林と位置づけられる.シロの位置特定のため、日経新聞社京都支局長岡松さんの取材を受けつつ、午前中はマツタケ発生調査を実施した.
結果は、惨憺たるものである.よくもここまで里山を放置した、いや放置せざるを得なかったのかと忸怩たる思いである.それでも、今、実施している作業を出来るだけアカマツ立木密度の高い方に移動させなばならないと、“獣も通わない”だろう山を、足を取られ衣服を引っ張られ蜘蛛の巣に顔を引っ掛け、アカマツ林を探し 探し求めて、皆で調査した.よいアカマツ林は、今日も発見できなかった.
30―40年前には、足の踏み場もないほどマツタケが出たが、今は、崩壊直前のアカマツ林である.そこを手入れすれば、マツタケが、量はともかく、再び発生すると期待を持ってはいけない.皆さん!この理由を考えていただきたい.なぜかお分かりですよね.

菌根性のマツタケは、我々に媚を売るキノコではない.たとえマツタケが出なくても、里山の生物の保全活動に取組んでるのだからと地道に山に愛情を注ぐ気持でいれば、『山の神』が微笑んで下さるのである.

無から有は、現在のアカマツ林では、奇跡でもない限り、無理である.有から有は、今までの経験で可能性は極めて高い.この活動を始めてから1年4ヶ月になるが、林家のマツタケを採ったという話はあるが、我々は実際に目にしていない.有がないのである.

でも我々は、決してあきらめない.京まつたけ復活・里山再生『まつたけ十字軍運動』を続けるのだ.これは、生物の多様性の保全上も必要で、誰かがせねばならない活動である.
また、有を生み出すために、菌根形成苗やマツタケ菌糸マットの感染実験あるいは胞子播種実験が出来る林は、マツタケが生活できる林でなければならない.そんな林である可能性は、現在、岩倉のベースエリア(香川山)しかない.

本日の参加者(敬称略)は、三品、安永、岡松、森田、池内(恒)、矢野、浅沼、石原、林屋、飯室、河村、岡阪、中広、松浦、阿閉夫妻、森、越智、有山、大島、大久保、三輪、橋本(敏)、榎本、猫田、中城、大月、井上、橋本夫妻、内山、筆者の32人.

午後には、玉城山の手入れに、皆さん頑張った.My お茶の肥料遣り、麦を11月中旬に蒔くため、畑の準備に精をだした.多機能ハウスの改良工事も進んでいる.

<お知らせ>
1)10月23日(月)、今西山で丹波まつたけ観察の会を催します.45人乗りのバスが京都駅八条口に午前8時40分、烏丸御池に9時頃、JR馬堀駅で10時に待っています.乗り合わせていきます.参加費は、かしわのスキヤキ(ビール付、強運だとまつたけ入り)代2000円とバス代1500円(少し易くなる可能性大)で計3500円です.マツタケの発生をじっくりと見ることが出来ると期待します.詳しい集合場所は、石原さんの方から、指示が出たらお知らせします.

2)11月3日(文化の日)、京北ふるさと祭りに、まつたけ十字軍運動のお守りと写真出品.

3)11月26日(日)、京大11月祭北部祭で、マツタケのシンポジウム開催.京まつたけ復活・里山再生『まつたけ十字軍運動』の紹介.

<メール便り>
1)京都府南部の山本さん(場所の特定を避けるため、名を伏せます)から
きんもくせいの香りが漂うことを意識していたところ、
10月7日に地元でマッタケが取れ、早速我が山へ出向きました。
すると、どうでしょう10月8日、私の山にも、ころを12本発見。
今年のマッタケは去年に比べ、約1週間早く出没。軸も去年に比べ
太いと感じました。大きくなる予感。うきうきどきどき。
けれど、よく観察すると、数本のころの傘にてかりがなく乾燥気味。
そこで、谷から汲んだ水を2日間与えましたところ、ようやく本来の
状態に戻って一安心。 それ以降2本のマッタケが10月10日に見つけましたが、それ以降は見つからず、一服の状態です
山本さんとは、縁あって、親しくしていて、又、朝日新聞社カルチャーセンターの
受講生でもあり、山をちゃんと手入れされています.一度見学させていただきた
く思っています.
 
他に、高槻の山でも出ていると聞いています.全体的に、発生の落込みがあるように思えます.皆さんの山では、いかがでしょうか? お知らせください!!

2)亀岡今西さんから
テレビの取材は、まつたけ探しから始まり、出ている場所へ着いたときは真っ暗闇でした。ちょうど13本ほど出ており、平からころまであり良い状態でした。7本取って800gで大きいのが230g、150g、130g、120gです。
 思ったより大きかったので、今年は2度と見られないかもしれませんので、20日(金)京都テレビ「京都ちゃちゃちゃっ」昼12時からの放映を見てください。一行がまつたけのすき焼きを食べて帰ったのが19時40分ころでした。

<写真の見方>
皆さんの活動の様子は、このブログの左下にあるBookmarkのマツタケ十字軍運動写真集(Nikon:今週の活動風景)、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo、ここ1ヶ月分の活動風景)で見られます.それらを覗くにはパスワードが必要.

Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK. スライドショウが見やすい.

もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.
両者とも必要な写真は、右クリックで保存されたい. 
  



寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所

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