この映画を2010年に公開された劇場映画(和洋含め)ランキングの1位に選んでいるなにかの記事を見て、Blu-rayを購入。
そんなに面白いのか、と、目線が上がりまくった状態で鑑賞。
その感想なのだが……
噂にたがわず、面白かった。
稲垣吾郎の悪役ぶりが良い、と、公開当時にもその評判は聞いていたが、まさにその通り。
いい悪役が出てくる映画は面白いものだが、これもご多分に漏れず面白い。
極悪非道な将軍を、十三人の刺客たちが討ち取るという話なのだが、とてもよく出来ていた。
星は3つ半。★★★1/2
役者がいい。
役所広司はもちろん、市村正親、松方弘樹、山田孝之。
唯一難点を上げるなら、伊勢谷友介演じる山猿のキャラだろう。
あのキャラは完全に不要。
最後なぜ生き残っているのかも意味が分からない。
キミは確か首に短刀が突き刺さったではないか?
なのに、生き残ってピンピンしているのはどうなのだろう?
意味が分からない。
あのキャラだけ、不要。
あの山猿キャラ、完全に不要。
で、ふと思い当たった。
もともと「七人の侍」的な構造のお話で、いたるところが「七人の侍」的な本作なのだが(1963年のオリジナル版がどうなのかは知らない)、この山猿のキャラ、「七人の侍」で三船敏郎が演じたキャラにとても似ているのだ。
おそらく三池崇史監督は「七人の侍」の三船敏郎をイメージしていると思う。
確かに「七人の侍」の中で三船敏郎演じる菊千代は重要な役だが、この「十三人の刺客」に類似キャラを足さんでもいいじゃないか。
あーもったいない。
あの山猿のせいで、ところどころ要らん笑いが生まれてしまっているのだ。
惜しい。
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