そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
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EMIミュージック・ジャパン


もう終わったと思っていただろ。
いやいや、そう簡単には終わらせないのだ。
ラフマニノフ研究だ。
プリンスだ、ボブ・ディランだと書いていたので油断していた諸君も多いだろう。
だが、僕自身はまだまだ地道に研究していたのだよ。
ワハハのハ。

さて。

ふと思ったのだ。
カラヤン大先生のラフマニノフを聴きたい、と。

なんつったってヘルベルト・フォン・カラヤンだ。
クラシックを聴かない人でもその名前は知っている。
そのぐらい有名な20世紀の大指揮者だ。

では果たしてラフマニノフをカラヤン大先生はどう料理しているのか?
ふと気になって探してみたら、このピアノ協奏曲第2番の録音を見つけた。

聴いた。
ガ~ン!
冒頭でビックリした。
お口アングリだ。
一瞬何が起こったのかと思った。

ピアノ協奏曲第2番と言えば、静かに始まるピアノソロ。
そしてそこに静かに加わるオーケストラ。
そんな冒頭がまず印象的だ。
だが、カラヤンの場合はすごい。
ピアノに加わってくるオーケストラがもう力入りまくりのトップスピードで「ゴーン!」と入ってくるのだ。
もう「ゴーン!」の「ゴゴーン!」なのだ。
すげぇ~壮大。
さすがカラヤン大先生。
何を演奏させても壮大だ。
なんだかもう、とてつもなく、バカみたいに壮大。
はっきりいってその壮大さでこの録音の場合は失敗している。
それでもカラヤン大先生なのである。
姿勢を正してきっちり拝聴させていただいた。

打楽器とかすごいぞ。
そんなに叩かんでもって感じだ。
弦楽器の絞り込みなんかすごい。
そんなにキリキリ演奏せんでもって感じ。
抑揚の付け方、テンポの持って行き方、すべてが、ザ・カラヤンだ。
だってそのせいで途中ピアノが聞こえなくなっちゃうし。
ピアノ協奏曲じゃなくなっちゃうし。
なんだか別の壮大な交響曲になっちゃうし。
もう、ある意味、笑う。

だが、何がどうあれ、カラヤン大先生なのである。
20世紀最高の指揮者。
「カラヤンのアルバムにハズレなし」と言われた男。
だからこのピアノ協奏曲も名演なのだろう。
いろんな意味で。

諸君も姿勢を正して拝聴するように。
僕のように笑ってはいけない。

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