キネ旬ベストテンの2位。
スター・ウォーズではカイロ・レンとかいうよく分からない悪役を演じさせられて盛大にスベっているアダム・ドライバー主演。
まったく予備知識なしで、観賞。
その感想。
究極の日常系。
そして、詩の映画でした。
はっきり言えば、まったく面白いことが起こらない映画です。
でもそのまったく面白くないこと起こらないことこそが面白いという、ジム・ジャームッシュ節、炸裂。
日々の生活は毎日同じように退屈なルーティンに感じるけれど、その中に存在する些細な出来事に注視し、細かな変化に耳を傾けることができれば、日々は豊かに彩られていく。
それがまさに詩的な人生であるということを映像化してるんですね、これ。
バイオレンスやサスペンスなど映画的なことはまったくなにも起こらないし、描かれるのはまったくとりとめもないただの日常風景なのに、そこに観客がなにかこう光を見出してしまい、とても面白いことが起きているような気になってくる。
つまり、それこそ「詩の映画化」だと。
星4つ。★★★★
大したことがなにも起こらない日常……その神々しさを描ききった秀作です。
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