そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


随分昔に観たはずなんだけど「長いだけでなんだか面白くない映画だったなぁ」という感想だった気がする「アラビアのロレンス」。
50歳にもなった今、もしかしたら面白くなかったのは若かったからで、今観たらとんでもない名作なんじゃないかと思い、見なおしてみた。
3時間48分もある(前奏とインターミッション含んだ尺なのかは不明だが)。
長い、長い。
その感想。

うーん。
50歳になって見なおしてもそんなに面白くはない。
映像だけはとにかくスゴい。
砂漠でラクダ50頭が歩く超望遠ロングショットとか、馬2000頭ぐらいの戦闘シーンとか、今ではあり得ないガチ映像。
CGではなく本物で、本物の砂漠で撮っている美しさ。
それだけはとにかくスゴい。
ただし、映画としてどうかというと全然面白くない。
主人公のロレンスの感情の揺れ動きが激しすぎて、感情移入が難しい。
さっき意気揚々としていたと思ったら、いきなり落ち込み、今度は全て放り出し、またやる気満々になり、すぐに落ち込む、みたいな感じ。
たぶん史実では数年かかっているロレンスの感情の揺れを3時間48分で描こうとするからついていけないのだろう。
途中から頭のおかしい人にしか見えず、そもそも第一次大戦下の中東情勢についても世界史の基礎知識が薄い僕は、何がなんだか分かりません、って感じだった。
星2つ。★★
アカデミー作品賞作にこの点数は申し訳ない。

色々調べてみた。
実在の人物、トーマス・エドワード・ロレンス。
オスマン帝国(トルコ)へのアラブ人の反乱を指揮したイギリス将校。
実際は165センチと小柄だった。
本当にバイク事故で死んだ。
うんぬん……
それでもやっぱりよく分からない。
映像はスゴいんだ。
デビッド・リーンだから。
でも長いし、面白くない。
砂漠で金かけてよくこんなに壮大な映像撮ったな、という偉大な映画で、ストーリーがどうのこうのではないんだろう。

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