「アベンジャーズ/エンドゲーム」の中でセリフに出てきたこの映画。
随分昔に一度観たきりでほとんど忘れてしまっていたので、観てみた。
1980年のタイムトラベルものラブロマンス。
「スーパーマン」のクリストファー・リーヴが主演。
その感想。
これはね、ヤバい。
星4つ。★★★★
ラストシーンで思わず「ええええっっ!?」と叫んでしまったが、あとからジワジワ来る。
そしてラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を聞くだけで少し泣けてくる。
こんなバッドエンド(そうじゃないという意見もあるだろうし、僕もそう思うけど、理由は後述)で映画を終わらせるなんて、さすが俺たちの80年代。
今みたいなやわな映画を作らないのだ。
これ、今だったら確実にハッピーエンドにしているだろう。
あの狂おしいまでに悲しいラストに行かずとも、どうにでもなるお話だから。
そして今の観客はこんなバッドエンドを許さないだろう。
寛容さが足りないから。
映画館では、お花畑で夢を見たいだけだから。
だから、現代の観客はもっと生ぬるい、阿呆みたいなハッピーエンディングを望み、製作者もそれに応えることだろう。
だが、だがである。
80年代はそんなにやわではないのだ。
何だろう、この映画を見終わった時のずっしりくる重い気持ちは。
これ、普通にハッピーエンドにしてたら大した映画になっていない。
あの「ウソだろ」っていう最後の苦しさがあるからこそ、尾を引くのだ。
人生の大切な1本になるのだ。
そういう意味で、とてつもなく素晴らしい、切なさに満ちたラブロマンス映画が、これだ。
めっちゃテンポ悪いし、意味分かんないところたくさんあるし、最後なんて「ええええっっ!?」と叫んでしまうが、必ず記憶に残る名作だ。
主演女優さん、ジェーン・シーモアの美しさも珠玉。
観てない方は、必見です。
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