「ラ・ラ・ランド」がオマージュした過去のミュージカル作品。
続いてはフレッド・アステアの最高傑作と名高い「バンド・ワゴン」。
もちろん初めて観た。
その感想。
うーん、評価は「巴里のアメリカ人」と一緒ぐらい。
いや、ちょっと落ちるかなぁ。
星2つ半。★★1/2
「ラ・ラ・ランド」のLAの夜景をバックにした2人のダンスシーンは、この「バンド・ワゴン」のNYセントラルパークでのダンスが元になっているらしいんだけど、そこは素晴らしい。
でも物語全体について言うと、大筋があまりにザックリしすぎていて、何が面白いのか分からない展開も多く、ギャグもスベり気味で(というか現代の日本人には分からないギャグが多いのかも知れない)、なんとも見ていて苦痛な映画だった。
いや、苦痛は言い過ぎかな。
何をやっているのかよく分からない、という感じだ。
おそらく当時の観客たちと今の僕では映画に求めるもの、映画の方程式、公式、基本、定石、などなどが異なっているのだろう。
違う時代のものを観ているのだ、という感じがものすごく強い。
古語で書かれた夏目漱石の「吾輩は猫である」がイマイチ入ってこない、みたいな感じか。
ただし踊りのキレはすごい。
マイケル・ジャクソンが「スムーズクリミナル」の元ネタにした最後のダンスシーンとかすごいぞ。
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