そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





アカデミー最優秀作品賞受賞作。
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」を観てきた。
その感想。

この映画、全編ワンカット(風)で進行する。
そのカメラワークが気になってしまうと物語に集中出来ないので、まず「どうやって撮っているんだろう」的な邪念を捨てよう。
観賞前からワンカットなんだなと覚悟しておけば、そこが気にならなくなるはずだ。
今から観に行く人は、そこに気をつけると良いと思う。

映画の中身については説明が難しい。
決して難解な内容ではないが(むしろ超笑えるブラックコメディだ)、少しクセがある分、説明が難しい。
シリアスに描こうと思えば描けてしまう重いテーマを、あえてちょいずらした要素を加えることでシリアスになりすぎないよう描きつつ、ところどころに人の心にグサリと突き刺さるような重いセリフとキツイ描写を放り込んでくる、確信犯的映画。
ハリウッドのアカデミー会員たちにウケたのも納得。
ありそうでなかったタイプの映画になっている。

星4つ。★★★★

主演のマイケル・キートンが素晴らしい。
自身のキャリア「バットマン」をこんな形でブラックなパロディにしてしまった。
逆にマイケル・キートンのバットマンをまた観たくなるから不思議だ。

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