栗山求/望田潤監修「パーフェクト種牡馬辞典2024-2025」

イソノルーブルが死亡

2013-12-09 16:29:04 | 配合論

ラシアンルーブルはNijinsky×Buckpasser×Princequilloで「マルゼンスキーと7/8同血」というのが輸入されたときの売り文句でしたが、フタをあけてみるとラシアンゴールド(帝王賞)のような力馬を量産しました

7/8同血でクロスも同じ(Menow、Bull Dog、Blue Larkspurをクロスする父母相似配合)やのに、なんでマルゼンのようなスピードが伝わらへんのや?と当時は思ってましたが、今なら「母SquanderにBusanda≒Better Self2×3があるのがマルゼンとの大きな違いで、この強力なWar Admiral+La Troienne的パワーが産駒にも伝わったのである」と鼻ふくらませて説明できます

母キティテスコはテスコボーイ牝馬で
Nasrullah3×3
Mumtaz Begum≒Mah Iran4×4・4
その母キティオンワードがBlenheim4×3、Bahram4×4

NasrullahとBlandfordとMumtaz Mahalで固めた配合で米血はまったく持たず、今でいうと米血の塊ゼンノロブロイにトニービン肌やMill Reef3×3をもってくるような発想で、第52代オークス馬イソノルーブルは生み出されたのです
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988104640/

ライバルのシスタートウショウ(桜花賞)は父トウショウボーイと母母父テューダーペリオッドでHyperion4・5×5、母父ダンディルートがDjebel4×4、その母DentrelicがWar Kilt=War Relic3×3でここが1/4異系
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988106086/

リンデンリリー(エリ女)はミルジョージ×テスコボーイでNasrullah4・5×5、母母ヤマニガーサントがTerratema4×4、その父ガーサントがSans Souci3×5でここが1/4異系
http://db.netkeiba.com/horse/ped/1988104764/

3頭ともテスコボーイのNasrullahとHyperionを継続クロスしつつ、「緊張と緩和」「3/4と1/4」のリズムも完ぺきで、美しい配合で美しいレースをする美しい牝馬でした

桜花賞はイソノルーブルとシスタートウショウのド1点勝負でしたが、ゲートイン直前に落鉄したイソノルーブルが鉄を打たせるのを嫌がってダダをこねつづけ、それを日高大洋の休憩所でコーヒーをすすりながら涙ぐんでみていた91年の春

あの桜花賞にはスカーレットブーケ(4着)やタニノクリスタル(7着)なんかも出てました

ホンマに昔のことはよく覚えててスラスラ出てくるもんで、ここまで書くのに所要時間およそ15分ですわ…合掌

ナスキロ会に来てた若い人たちなんかも、あと20年も経ったら、「そうそうあのときのJFは、川田が馬群に突っ込んで…」みたいな話は立て板に水で出てくるのに、「あれ?ところで今年のオークスは何が勝ったんだっけ?」とか言ってるんですよワッハッハ(・∀・) 

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12/7,8の血統屋コンテンツ推奨馬の結果速報

2013-12-09 09:23:50 | 共有クラブ

■『一口馬主好配合馬ピックアップ(2012)』で望田潤が取り上げたエクセレントビュー(牝2歳)が土曜中山7Rの新馬戦(芝1600m)を勝ち上がりました。

★シルクホースクラブ
チチカステナンゴ×トップエクセレント(アグネスタキオン)
http://db.netkeiba.com/horse/ped/2011100013/
牝 募集価格:1000万円
チチカステナンゴは父Smadounがフランスのアウトサイダー血脈が強いアウトブリードで、そこへNorthern Dancer2×3にSir Gaylord=Swansea3×5とクロスのうるさいスマラをもってきたという、この緊張と緩和の妙で生み出された一流馬でした。本馬の母母ファイトガリバーは桜花賞馬で、母トップエクセレントも1000万下で連対した競走馬。チチカステナンゴとの配合はNorthern Dancer4・5×5ですが、6~8代あたりでBold Ruler,Turn-to,Fair Trial,Alycidon,Sicambre,War Relicなどをキメ細かくクロスしていて、特にSmadounとリマンドとファラモンドの持つフランス血脈の脈絡が面白いですね。どちらかといえば母や母母似で、芝1600~2000mで上級の計算が立つ馬です。(望田)

エクセレントビューはだいたいイメージしたとおりの長めマイラーで、機動力とパワー兼備で今の中山もピッタリ、タイプ的に来春はフラワーC目標で頑張ってもらいたいです(・∀・)

そして栗山さんに土日の結果を報告するときに気づいたんですが、日曜中山6Rで新馬勝ちしたフォワードカールは「血統屋」の商材では取り上げてないことが判明しました…私の完全な勘違いで、ウソはいけませんからここでハッキリ訂正させていただきます

ゼンノロブロイにトニービン×ノーザンテーストとHyperionクロスをもってきて、しかも牝系がダイナカールですから私の配合論そのものズバリの馬、ロブロイでこのパターンはレッドルシアンもヴィルトグラーフもピックしたんですが、晩成の牝系でしかも遅生まれで、募集時の印象だともう少し様子をみたいとも思ったんで、とりあえず保留してたんですよね~

その後知り合いに「シルクの残口あるのでいいのいないか?」と聞かれて、馬が良くなってるように感じたのでこれを薦めたんですが、そこで勘違いが生じたみたいです(^ ^;)

TARGETの「チェック馬」機能を使って、一口ピックで取り上げた馬、POG本で取り上げた馬、種牡馬辞典で取り上げた馬、知り合いにすすめた馬、知り合いの持ち馬、配合決定に携わった馬、勝ち馬評価でAをつけた馬、次走要注意馬、これらが出てきたら一目でわかるように分類してあるんですが、フォワードカールについてはその分類を間違っていたというわけです…失礼しましたm(_ _)m

フォワードカールはでもいい馬ですよね~、父系のミスプロと母系のHyperionがうまく共存しているというか、Kingmamboみたいなイメージの馬です

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